【世界遺産の街】ヒヴァのアクセス、観光スポット、レストランを紹介!※イチャンカラ観光共通券は買わなくてもいい

茶色い砂の街と緑色のドーム ウズベキスタン

ウズベキスタン旅最後の目的地、ヒヴァ。

砂漠に近く、砂漠への出入口として繁栄した街だそうです。なんと、年間300日は雲ひとつない青空が広がるんだとか。まさに、「太陽の国」です。

私たちは、タシケント、サマルカンド、ブハラ、ヒヴァと4都市観光したのですが、「一番よかったところは?」と質問されたとき、「ヒヴァ」と答えました。

もし予定に組み込めるなら(余裕がなくても何とかねじ込んで欲しいくらい)、ヒヴァはとってもおすすめです。

<span class="marker-under-red">もえ</span>
もえ

迷ってるなら絶対行くべきです!

この記事では、そんな私たち激推しのヒヴァについて、アクセス、観光スポット、コスパの良いレストランやカフェ、滞在した宿などを共有します。

アクセス

まずはアクセスについて。

少し詳しめに説明するので、観光について知りたい方はとばしてください。

タシケントから

【飛行機の場合】

ヒヴァに空港はありません。

一番近いのは、下の地図でUGCと書いてあるウルゲンチ空港です。

赤いピンの場所がヒヴァ
  • 飛行機:タシケント→ウルゲンチ(約1時間半)
  • マルシュ:ウルゲンチ→ヒヴァ(約45分)

飛行機代は、早朝の便なら6,000〜8,000円のものもあります。ウズベキタン航空なら15,000円前後。

マルシュはかなり安いので、100円もかからないと思います。

【鉄道の場合】

鉄道駅はヒヴァにもあるので、タシケントから乗り換えることなく1本で行くことができます。

  • 鉄道:タシケント→ヒヴァ(13〜14時間)

鉄道予約アプリを見てみると、タシケント発ヒヴァ着の便は1日に2本だけでした。どちらも寝台列車です。

予約アプリはこれです。

‎Uzrailways tickets
‎Uzrailway tickets / УзЖД Билет – официальное приложение АО "O'zbekiston Temir Yo'llari" для покупки железнодорожных бил...

では、実際のアプリ予約画面を参考に見ていきます。

【タシケント→ヒヴァ】1日この2本のみ

寝台列車のタイプは3種類。

Sleeper(3等車)約2,840円
Coupe(2等車)約4,050円
SV(1等車)約7,420円

※2025年6月(執筆)時点

値段は上記の座席タイプによりますが、飛行機よりも安く行くことができます。大体の外国人旅行者は2等車のCoupeに泊まります。

それぞれどんな座席か気になる方は、ぜひこちらの記事も見てみてください。

売り切れ画面

ウズベキスタン鉄道は人気なので早めの予約がおすすめ。タシケント発着の便は特に人気で、売り切れになるのが早い。

座席の選択肢が少ない

便はあっても座席タイプの選択肢がなくなることも多く、残りは3等車のSleeper(一番安くてローカルな席)になるので、やっぱり早めの予約がおすすめです。座席(ベッド)の場所も指定できます。

サマルカンド/ブハラから

【鉄道の場合】

サマルカンドやブハラからヒヴァへ行く場合は、鉄道で行くのがおすすめです。

<サマルカンドから>

2本のみで、どちらも深夜発。次の日に支障が出そうです…。

サマルカンド→ヒヴァ

  • 料金:約3,080円(Coupe/2等車)
  • 所要時間:9〜10時間

<ブハラから>

こちらも2本のみで、どちらも早朝発。

ブハラ→ヒヴァ

  • 料金:約2,440円(Coupe/2等車)
  • 所要時間:約5時間半

多分一番人気なので2等車のCoupeの値段を記載しましたが、3等車Sleeperならもっと安いし、1等車SVならもっと高いです。

注意点

次に、注意点について。

その①物価が高い

まず、ヒヴァ観光をしっかりしようと思うと、高くつきます。

後から書きますが、イチャンカラの観光チケットはそもそも値段が高いですし、建物によっては入るために追加料金が発生します。

また、レストランやカフェ、宿も値段が高めです。

観光地化が進んでいるので、他の都市に比べて全体的に高い印象でした。

その②5月は暑い

私たちは2025年5月21日〜26日までヒヴァにいましたが、かなり暑かったです。

バテバテのご様子

春のベストシーズンは3〜5月だという情報があったので、5月はまだ大丈夫かと思っていたのですが、下旬だったからか、日中は観光どころではない暑さでした。

なので、外出するのは朝か日没後。日中は宿かカフェなど室内で。という過ごし方でした。

ウズベキスタンの春のベストシーズンは3〜4月では…?とにかく、5月は暑い!

イチャンカラとは

イチャンカラとは、一言で表すと城壁に囲まれた旧市街

ユネスコの世界文化遺産にも登録されている、“世界遺産の街”です。

またまた予習せずに、「とりあえずヒヴァも行っとくかあ〜」くらいのテンションだった私たちは、イチャンカラに入ってびっくり。

<span class="marker-under-red">もえ</span>
もえ

なんじゃこの世界観。好きすぎる。

まるで中世のイスラム都市にタイムスリップしたかのような、統一感のある砂の街が広がっていました。

共通入場券は必須?

共通入場券とは、イチャンカラのモスクや博物館など16箇所に入ることができるチケットです。(2日間有効)

お値段は…

ヒヴァ共通入場券:250,000スム(約2,910円)

え、高くない?

ガイドブックに書いてあったのは200,000スム(それでも高いけど)

値上げが進むウズベキスタン。ヒヴァも、このチケットをどんどん値上げしているようです。

イチャンカラ料金表

さ・ら・に

人気のミナレットや見張り台に入るには、追加で100,000スム(約1,160円)ずつかかります。

【追加料金がかかるスポット】

  • イスラーム・ホジャ・ミナレット:100,000スム(約1,160円)
  • アクシェイク・ババの見張り台:100,000スム(約1,160円)
  • 城壁を歩く:40,000スム(約460円)

ガイドブックやYouTubeなどでは、イチャンカラを観光するには“共通券が必須”といった情報がありますが、

買わなくても大丈夫です。

全て周りたいという人は買った方がいいですが、この券がないと城壁内に入れないわけではありません。

実際、私たちは買っていません。(現地の係員さんに確認済みです)

共通券を買った方がいい

  • せっかくなので隅々まで観光したい方
  • 歴史や文化に興味がある方
  • 2日間がっつり観光するつもりがある方

共通券を買わなくてもいい

  • 有名なところだけを観光したい方
  • なるべく節約したい方
  • 1泊だけなど、観光する時間が少ない方

観光スポット

先述したように、私たちは共通券は買っていません。入りたいスポットが2つありましたが、それらがちょうど追加料金が必要なところだったので、それぞれの受付でチケットを買って入場しました。

その他は街歩きです。(街自体がすごく素敵なので、街歩きだけでも楽しめます!)

イスラーム・ホジャ・ミナレット(Islam Khoja Minaret)

これは、ヒヴァで一番高いミナレットです。高さは約45メートル。

ミナレットに登ることができ、てっぺんからはイチャンカラの街を一望することができます。

よくガイドブックなどに載っている、「ザ・ヒヴァ」の景色はここから見たものです。

チケット

入場料:100,000スム(約1,160円)

共通チケットを持っていても持っていなくても、ここに登るにはお金がかかります。(結構高いので、お財布にはイタい…)

塔の中に入り、階段を登っていきます。なんと118段もあるそうです。

結構疲れます!足腰が悪い方、狭いところや高いところが苦手な方は、きついかもしれません。

途中、塔の隙間から見える景色。見惚れるほど美しい色です。

階段が一段一段高いので、予想以上に疲れます。ハアハア言って登りました。

さらに、とても狭いので登る人と降りる人がすれ違うときもぎりぎりです。

でも、後ろから人が来ても抜かしてもらうことは可能なので、ゆっくり登れば大丈夫です。

到着!

窓には頑丈な鉄格子がありましたが、危ないから仕方がないですね。

鉄格子の隙間から覗いてみると…

絶景でした。

この景色が見られることはもちろん知っていましたが、いざ自分の目で見てみると、感動しました。

薄茶色の砂の街に、翡翠色のドームの美しさが際立ちます。

人々や車の動き、イチャンカラが賑わっている様子を上から見るのも楽しいです。

足元は狭く、4〜5人いたらいっぱいになってしまうほどの空間です。落ちないように注意してください。

アクシェイク・ババの見張り台(Ak Sheikh-bobo Tower)

こちらも、イチャンカラの街が見渡せるスポットです。

入場料:100,000スム(約1,160円)

登る階段はそれほど多く無いので、さきほどのミナレットのようには疲れません。

子どももご年配の方も簡単に行くことができます。

おすすめは、サンセットの時間に合わせていくこと!昼間の景色も、夕日も、夜景も見られる◎

わたしたちは20:00頃到着しましたが、19:30頃来てもよかったと思いました。(日没の時間を調べて行くことをおすすめします。)

城壁を、上から見られるのもおもしろい。

イチャンカラとは反対の方向に日が沈んでいきます。

この日は曇りでしたが、夕日は綺麗に見ることができてよかったです。

日が沈み、だんだん薄暗くなっていくのもまた素敵です。

刻々と変わっていく空と街。暗くなるとライトアップされていきます。

この写真は、21:00頃のものです。

大体1時間程度この場所にいましたが、時間帯によって景色が変わっていくのがおもしろかったです。

ちなみに、21:00頃には警備員さんが来て全員降りるように言われました。いつまでも居られるわけではありません。

入場料は高いですが、ミナレットもこちらの見張り台も、行く価値はアリだと思います。がっかりなんてことはありません。

街歩き

お金を払って行ったのは以上2つだけ。あとはイチャンカラの街をぶらぶらしました。

未完成のミナレット、「カルタミノル

青のタイルが美しい。

羊毛の帽子「チョギルマ

もちろん購入もできるし、写真だけ撮る(有料)のもできるようでした。

翡翠色のドーム。

泊まっていた宿の表札

イチャンカラの街は、どのお家やホテルも表札がこれでした。可愛すぎ…。

朝さんぽ

日中は暑くて出歩きたくなかったので、毎朝7:00頃から散歩をしていました。

ひんやりとしていて気持ちがいいし、人は少ないし、影はおもしろいし、朝ならではの良さや発見もあるのでおすすめです。

夜さんぽ

夜も涼しくなりますし、ライトアップもされるので、散歩していて楽しいです。

お土産屋さんも結構開いていました。旅行客はもちろん、地元の人もたくさん出歩いていました。

イチャンカラの中にはたくさん宿があります。夜もふらっと気軽に散歩することができるので、イチャンカラ内の宿に泊まるのがおすすめです。

値段も1泊3,000円強程度です。

レストラン・カフェ

イチャンカラのレストランやカフェは高いので私たちは行っていませんが、夕日が見られるようなロケーションのいいところや、おしゃれなところはたくさんあります。

ここで紹介するのは、節約したい人向けのコスパ良しの場所です。

XIVA KAFE MILLIY TAOMLAR

節約したい観光客が集うレストラン。

イチャンカラの門から徒歩5分ほどと近いです。

シュヴィットオシュ(Shivit Oshi)

30,000スム(約340円)

ウズベキスタン西部、ホレズム地域の料理。緑の麺が特徴で、ハーブが練り込まれています。さっぱりしていて美味しい!

トゥフムバラク(Tukhum barak)

35,000スム(約400円)

こちらもホレズム地方の料理。餃子のようだけど、中身はなんとたまご

あつあつふわふわで、やさしい味付けのたまごは万人受け間違いなしです。ヨーグルトソースでまろやかさがプラスされます。

グンマ(Gumma)

10,000スム(約110円)

メニューでは4ピース(個)と書いてありましたが、1ピースから注文することができました。

サモサのような、ミートパイのような感じで、ごはんというよりはスナックです。美味しいし、何個もパクパク食べられる気軽さです。

このお店のグンマは結構ボリュームがありました。

サービス料10%、支払いは現金のみ。

口コミを見るといくつか悪いものもありますが、私は全く悪い印象は受けませんでした。

Brand Burger

ここは、安くお腹いっぱい食べたい人におすすめ。

地元の人が通うファストフード店です。

どれも安い!!

メニューは一番上がホットドッグ、その次がシャワルマ、その次がハンバーガーです。

ホットドッグの4x(23,000スム/約260円)とシャワルマの一番上のもの(24,000スム/約280円)を注文。

どでかくてびっくり!

お腹いっぱい食べたいと日頃から願っている私には嬉しいサイズです。

コスパ最高のお店なので、ぜひ行ってみてください。

現金のみ、英語は通じません

ATA GAMBURG

こちらは、パイのようなスナックが美味しいという口コミを読んで行ってみました。

ありました、これですこれです。

時間帯によるのかもしれませんが、私たちが行ったときはこれしか置いていませんでした。

地元の人がでテイクアウトで大量買いして帰っていくのを何度も見ました。パン屋さんのような感じなのでしょうか。

一つ、なんと15,000スム(約170円)

想像以上の安さにびっくりです。

クーラーがないので暑いですが、店内には席があります。焼きたてではなかったので、電子レンジで温めてもらいました。

味は、肉汁たっぷりのサモサパイという感じ。美味しかったです。

AIM COFFEE

カフェも、イチャンカラの外のところへ。

口コミがよかったのでここに行きました。

ホットのカフェラテを注文。

飲んで一言。

「久しぶりにこんなに美味しいコーヒー飲んだわ。」

中央アジアでは、なかなか美味しいコーヒーに出会えていませんでしたが、ここのは本格的でとても美味しかったです。

店内は、おしゃれで清潔感があって、落ち着いていました。

美味しそうなケーキも何種類かありました。

宿

ヒヴァでは、イチャンカラの中にある宿に宿泊。

NAQOOSH

「ファミリーゲストハウス」という種類の宿で、家族が暮らしている家の部屋に泊めてもらうといったスタイルです。ヒヴァやブハラではこういった宿が多い印象です。

専用バスルーム付きの個室、朝食込みと条件はかなりよく、1泊3,400円ほど。

キッチンも使えたので、自炊することもできました。

テラスの装飾がかわいい。

朝ごはんはとても豪華でした。これはかなり嬉しいポイント。

暑い時期にヒヴァに泊まるときは、絶対クーラーありの部屋がいいです。また、物価が高いので、キッチン付きの宿で自炊するのもおすすめです。

さいごに

いかがでしたか?

タシケントからは離れているので、短い旅行日数だとなかなか行きにくいヒヴァ。

でも、なんとか時間を作って訪れてほしいです。

ウズベキスタンの他の都市では見ることができないような唯一無二感。また、色んな国に“旧都市”はありますが、イチャンカラの世界観と統一感はものすごいです。

ぜひ、実際に足を運んで見てみてください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました^^

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