【秘境】タジキスタンのセブンレイクスは感動的な美しさ

タジキスタンへ行った一番の目的は、セブンレイクスです。

タジキスタンに何があるのかは、調べるまでほぼ（というか全く）知りませんでしたが、

“山奥に佇む神秘的な7つの湖”

セブンレイクスのこのフレーズと、写真で見た湖の美しさに惹かれ、行きたいという思いが急上昇。実際、行ってみて大満足のスポットでした。

幸い、セブンレイクスは割と行きやすい秘境です。車で十数時間かかるような場所に比べたら、拠点の街からも近いです。

7つの湖がありますが、一つ一つの湖の距離が近いので、それほど大変な思いをせずに観光できるのが嬉しいところ。

この記事では、アクセスなどの役立つ情報と、セブンレイクスの魅力についてお伝えします。

セブンレイクスへの行き方

まず、セブンレイクス観光で拠点となるのは、パンジャケントという街です。パンジャケントから出発し、パンジャケントに戻ってくるのが一般的です。

公共交通機関が整っていないタジキスタンでは、アクセス方法が限られます。

私たちは、この中で一番低コストなシェアタクシーで行くことにしました。

シェアタクシーなので、乗客が4人集まる必要があります。

パンジャケントでは、Salom Hostelに宿泊しました。

ここは旅人が集まるホステルで、オープンな雰囲気なので、一緒に行くメンバーを見つけやすいと思います。価格や設備等いろいろ含め、総合的におすすめの宿です。

ドミトリーなので、1人旅の方も多かったです。

私たち2人と、ここに泊まっていた1人旅中の男性2人と、合計4人でセブンレイクスに行くことが決まりました。

タクシーはパンジャケントの市場周辺で捕まえられますが、私たちは宿のマダムにドライバーを手配してもらいました。（信用できる且つ親切な人でとてもよかったです。）

4人で割ったら、1人3,300円ほどです。

（※他の2人は日帰り、私たちはセブンレイクス周辺の宿で1泊しました。途中解散です。）

他の中央アジア諸国と比べて交通費が高くつくのが痛いところですが、他に手段がないので仕方ありません。

スケジュール概要

スケジュールはドライバーと相談して決めますが、私たちは大体このようになりました。

セブンレイクス観光

出発

8:00 宿を出発

途中、両替や食料品を買うために市場に寄ってもらいました。

セブンレイクスにはレストランや屋台、売店などはないので、パンやクッキーなどの常備食は持参した方がいいです。※あったとしてもかなり割高です。

このような田舎の道をどんどん走り、山奥へ入っていきます。

1時間ちょっとで、まず最初の湖に到着。

秘境ですが、街から遠すぎないのでありがたいです。酔うような道でもありませんでした。ただし、砂ぼこりはすごいです。

1つ目

9:30〜9:45（15分間）

タクシーを降りて湖周辺をぶらぶら。

あまりの青さにびっくりしました。こんなに青い湖を見たのは初めてです。

水の透明度もかなり高く、底の石ころまでしっかり見えます。

しょっぱなから感動的な美しさでした。

2つ目

※２つ目は、なぜかスルーされてしまったので、翌日帰り道で撮りました。

１つ目に比べると、緑っぽい色でした。

3つ目

10:00〜10:10（10分間）

3つ目でまたタクシーを降りました。

鮮やかな緑で、こちらも大変美しかったです。

場所によってこんなに色が違うのが不思議です。

5月中旬でしたが、山なので肌寒かったです。ライトダウンを着ていました。

4つ目

10:15〜10:25（10分間）

4つ目は、少し白濁とした緑色。

ごつごつとした岩に囲まれていて、岩に登って高いところから眺めることもできました。

4つ目は広範囲のため、10分間では到底足りません。あとは車から眺めました。

セブンレイクスの宿は、4つ目周辺にあることが多いです。（私たちは宿泊したので、翌日4つ目をゆっくり散策しました。）

5つ目

10:35〜10:50（15分間）

5つ目は、1つ目と似たような透き通った青色の湖。

近くには村があり、人々の暮らしも垣間見えて興味深かったです。

子どもたちが走ってこちらにやってきました。

6つ目

※6つ目は車で通っただけです。

6つ目も白濁した緑。

7つ目のトレッキング開始ポイントまでそのまま車で進みます。

7つ目

11:10 トレッキングスタート

6つ目を通り過ぎてすぐのところに車を停め、そこから7つ目までは徒歩で向かいます。

7つ目への道中は絶景が広がるということなので、歩くのもアクティビティの一環です。片道約1時間のトレッキングです。

どんどん山を登っていきますが、コース自体は比較的緩やかなので、それほどきつくはありません。ただ、標高が高いので、寒いときに羽織ることができるパーカーやライトダウンなどの上着はあった方がいいです。

印象としては、自家用車で来ている地元の人（？）は車で、タクシーで来ている観光客は歩いていたような気がします。

もし、7つ目までタクシーで行きたいという方は、ドライバーと交渉の時点でその旨を伝えることをおすすめします。

7つ目に到着してからその話を持ち出せば、きっと追加料金がかかると思います。

車でここを通るのは少し大変そうでした。

ロバと少年にも遭遇。こんな山奥で暮らしている人もいるなんて、驚きです。

12:10 7つ目に到着

約1時間歩き、7つ目に到着。

澄んだ空気、そびえ立つ山々、緑のじゅうたん、リラックスして過ごす人々、そして、何といっても美しい最後の湖…

天国のようでした。

7つ目の湖は、宝石のように輝くエメラルドグリーン。

ちょうどお昼の時間だったので、料理をしている人も多かったです。

こんなロケーションでキャンプなんて、最高です！

やさしいご家族が、お肉をお裾分けしてくれました。

ぼーっとしているだけで、幸せを感じる空間です。

まさに、“何もしない贅沢”

水の透明度は高く、とても冷たいです。

7つ目の滞在時間は20分ほど。また1時間かけて、タクシーの待つポイントまで降りました。

13:30 スタート地点に帰還

タクシードライバーと合流です。

日帰りの場合は、そのまま宿まで戻ります。私たちは4つ目の近くにあるJumaboy Guesthouseに宿泊したので、そこまで送ってもらいました。

一緒に観光した2人の旅人とはそこでお別れです。

トイレ情報

セブンレイクスには、基本トイレがありません。

唯一あるのは、徒歩で7つ目に向かうとき、タクシーを停めたところです。

でも、トイレはこんな感じ。

隙間だらけです。見られないかヒヤヒヤ。

しかも穴。

アフリカ生活で鍛えられた我々は（息を止めて）このトイレを使用しましたが、他には誰も使っていませんでした。

清潔なトイレはない。このすかすか&穴トイレを利用する場合は、トイレットペーパー持参推奨。

手洗いは小川の水。ローカル感があっていいですね。

ふりかえり

今回のセブンレイクス観光を経て、考えたことや反省を残します。

日帰り？宿泊？

まず、日帰りで行くか、宿泊で行くか問題。

私たちはセブンレイクス周辺の宿に1泊しました。宿泊してよかったと思っていますが、きっと全ての人に当てはまるわけではありません。

ということで、日帰りがいい人、宿泊がいい人の特徴を私なりにまとめてみました。

それぞれにメリット・デメリットがあります。

私たちは拘って写真や動画を撮るので、他の人よりもかなりの時間がかかります。なので、日帰りだと時間が足りません。

でも、宿泊するには宿泊代も帰りのタクシー代もかかるので、コスパは悪いです。

どちらがご自身の旅行のスタイルに合っているか、ご検討ください。

希望はドライバーに伝えてOK

1〜6つ目の湖は車で周り、湖に着く度に少し降りて10〜15分程度観光するといった流れでしたが、2つ目と6つ目は車を停めてもらえませんでした。

私たちは、あれ？と思いながらも特に何も言わなかったのですが、きちんとお金を払ってタクシーに乗っているので、意見や希望はしっかり伝えていいと思います。

さいごに

いかがでしたか？

基本的にどのスポットにおいてもいい印象を抱くタイプなので、「超おすすめ」とか「激推し」とかよく言うのですが（どれも本心です）、このセブンレイクスは、ウズベキスタン（タシケント）、カザフスタン、キルギスを旅してきて、「今までで一番いい！！！」と言っていました。

タジキスタンはあまり馴染みがない国かもしれませんが、素朴で人もよく、とてもいい国でした。

ウズベキスタンを旅行される方は、サマルカンドからタジキスタン国境まではバスで約1時間半なので、気軽に行くことができます。

山奥に佇む7つの湖、その美しさは感動的。みなさんも、ぜひ行ってみてください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました＾＾