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【ウズベキスタン】伝統刺繍スザニを求めてウルグットバザールへ|アクセス方法と体験談

伝統刺繍を広げるマダム ウズベキスタン
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こんにちは。
夫婦で旅をしているもえです。

社会人になってからサマルカンドのレギスタン広場という場所を知り、いつかあの青の世界に行ってみたいと思うようになりました。

今から約2年半前、「協力隊を終えて日本に帰国して1年間働いたら、ウズベキスタンを旅しよう」と決めました。

帰国間際、以前ウズベキスタンに住んでいた方と出会いました。ウズベキスタンに行こうと思っていると話すと、さまざまなことを教えてくれました。

そこで、ウズベキスタンの『スザニ』の存在を知り、刺繍が趣味である私の心は大きく惹かれました。

レギスタン広場に加えて、スザニも、ウズベキスタンへ行く大きな理由となりました。

【ウズベキスタン】伝統刺繍スザニを求めてウルグットバザールへ|アクセス方法と体験談

スザニとは

スザニとは、ウズベキスタンの伝統刺繍のことです。

刺繍を施した布地は、娘の嫁入り道具にする。だから、家に娘が生まれると、一家の女性たちが協力して刺繍していたそう。娘が生まれてから嫁ぐ日まで、ひと針ひと針に想いを込めて。

なんだその伝統は。素敵すぎる。行くしかない。

調べてみると、ウズベキスタンの中でもスザニで有名な地域はいくつかあることがわかりました。旅程的に、サマルカンドからアクセスしやすいウルグットバザールへ行くことにしました。

▼ウルグット観光動画はこちら

ウルグットへのアクセス方法

ウルグットにあるバザールはスザニで有名で、通称“スザニバザール”とも呼ばれるそうです。

ウルグットへは、サマルカンドから向かいました。

まずは、ウルグット行きのマルシュが出ているカフタルホナ・バスターミナルへ。

サマルカンドで滞在していた宿からヤンデックスでバスターミナルまで向かい(約128円)、そこでウルグット行きのマルシュに乗りました。

【サマルカンド→ウルグット マルシュ】

  • 乗り場:カフタルホナ・バスターミナル
  • バスの番号:206番
  • 料金:1人15,000スム(約165円)
  • 所要時間:約40分

念願のスザニと出会う

ウルグットバザールに着いたら、とりあえずスザニが売っているらしいゾーンへ向かいました。

この門が見つけられたら、あとはまっすぐ進むだけです。

Googleマップでも「スザニバザール」と検索すると出てくるので、ここを目指して行けば到着します。

スザニバザールに到着です。

憧れのスザニが数多く並ぶ光景に、心が躍りました。

【スザニバザール】

  • 曜日:火、水、土、日
  • 時間:〜14:00(変動あり)

※私たちが行ったのは水曜の11:00頃。水曜は小規模との情報がありましたが、たくさん開いていました。朝何時から開いているかは不明です。15:30〜16:00頃には、スザニ以外のお店も閉まっているところが多かったです。

ちなみに、スザニバザールの近くにはトイレもあるので長居しても安心です。(清潔レベルはまあまあ低い)

トイレの位置情報
有料トイレ

トイレは有料で1回3,000スム(約33円)

どのお店の人もフレンドリーで、たくさん見せてくれるし、どんどん広げてくれるし、写真も撮らせてくれます。中には少し日本語が話せる人もいました。それほど、日本人に人気なんですね。

壁かけのような大きいものや、クッションカバー、トートバッグ、ポーチなど、いろんな種類がありました。

糸にも艶があり、色とりどりで美しいです。

中には機械で作られたものもありますが、ほとんどが一つ一つ手縫いです。縫い方も、縫い針刺繍とかぎ針刺繍の2種類があるそうです。

バックパックの重量もあるし、この先あと数ヶ月旅は続きます。当然、荷物は増やしたくありません。お土産を買うつもりはありませんでした。スザニも、見るだけのつもりでした。

でも、スザニを見ているうちに、「買いたい」と思いました。

自分が刺繍をするからこそわかる、この手間。一体これを作るのに、何時間かけたのか。どれだけの想いを込めたのか…。

ここに並ぶ一つ一つは、単なる商品ではなく、“作品”であり、“想い”だ。
お金を払う価値は、十分にある。

そう思いました。

お買いもの開始

すっかり「見る」から「選ぶ」に視点を変えて店を見て回りました。

値段は交渉次第ですが、クッションカバーで10ドル、大きい壁掛けのもので100ドルほどでした。できるだけ軽い、小さめのクッションカバーを探すことにしました。

柄は好きだけどサイズが大きすぎたり、気に入ったけど劣化していたり。コレ!という一点を見つけるのはなかなか大変です。

何軒目かに入ったお店でも、いろいろと見せてもらったり写真を撮らせてもらったりしました。そして、ファインダーから覗いているときに、こう思いました。

この人から買いたい

そう思ったのは、なぜでしょうか。

やさしい話し方と、ゆったりとした動き。がつがつしていない上品な雰囲気、聖母のような暖かい眼差し。日本のおばあちゃんを重ねたからでしょうか。はたまた、撮りたい写真が撮れたからでしょうか。ただ何となく、惹かれるものがありました。

迷いに迷って、3つに絞りました。我が家の会計係(夫)の許可が下りたので、2つ買っていいことになりました。バックパッカーは、荷物は少ない方がいい。これを2つ買う代わりに、服を1着捨てるつもりです。

「この人から買いたい」そう思ったおばあさんと、小さいサイズを出してくれたおばあさんのお店から一つずつ選び、合計2つ買いました。値段は、2つで17ドル。(約2,456円)

購入した2つのスザニ(クッションカバー)

まさかのお誘い

スザニを購入し、記念に2人のおばあさんと写真を撮って、最後に、Google翻訳を使ってこう伝えました。

わたしはスザニを見るためにウズベキスタンに来ました。刺繍が大好きです。

今までに作ったものや、製作している様子の写真を見せました。

祖母へのプレゼント
ルワンダ時代

そうすると、運よくそこに居合わせた英語が話せる青年が、おばあさんが言いたいことを通訳してくれました。

彼女は、「うちへ来ますか?」と言っています。

その青年を通して詳しく聞いてみると、彼女はスザニが好きな観光客を家に招いて、スザニを作る様子を見せたり、体験してもらったりするのが好きで、それをビジネスではなくおもてなしとしてしているとのことでした。店を閉めた後、家へ来ないかと誘ってくれたようです。

そのとき12:00過ぎで、店を閉めるのは16:00頃。
4時間待ちか…。

迷っていると、「せっかくならお邪魔しよう。」と我が夫。

こうやって言ってくれる人でよかった。
予定や期限のない旅でよかった。

おばあさんの名前はアミーナオパ。(ウズベキスタンでは女性への敬称として「オパ」をつける)彼女の仕事が終わるまで、ウルグットバザールで時間を潰すことにしました。

楽しすぎたウルグットバザール散策

とりあえず、腹ごしらえにバザールの食堂へ行きました。

プロフ30,000スム(約334円)

あまり油っぽくなくて美味しかったです。

大鍋で作っているところも見ることができました。

地元の人たちが集まっていました。

かわいい布屋さんもありました。ウズベキスタンが旅の最終目的地だったら、大量買いしていたかも。危ない危ない。

ウルグットバザールの人々は、みんなフレンドリーすぎるほどフレンドリーでした。

写真もたくさん撮らせてくれました。

サマルカンドのノンは、ツヤツヤでぴっかぴかです。

野菜を買ったお店の店主。

中央アジアのお菓子、「ハルヴァ

基本1キロ単位みたいですが、一つだけ買いたいと言ったらお裾分けしてくれました。ラフマット。

味のある景色。

なかよしおじいさんズ。かわいい。

なかよしおじさんズ。

「あいつも撮ってみな!」

「やっほー」

にこにこおばあちゃん。この後一緒に写真を撮りました。(孫に撮らせてた)

ここの人たちは本当にフレンドリーで、通路を通るだけでにこにこしてくれました。それに、よく声をかけてくれるので、いい意味で全然前に進めませんでした。

「写真撮って」「次はあいつ(近くにいる人)も撮ってみて」「日本人?」「おお、日本人!?いいね、日本好きだよ」「一緒に写真撮ってくれない?」こんなポジティブな絡みの嵐です。

ウルグットバザール、楽しすぎ。

1ヶ月以上中央アジアを旅してきて、いろんな国の、それぞれの街のバザールに行きましたが、ここが一番楽しかったです。スザニを含め、もう、ウルグットの虜です。

家でスザニ作りの様子を見学

16:00前にアミーナオパのお店に行くと、ちゃんと待ってくれていました。

店を閉め、ミニバスで一緒にお家へ向かいました。

到着。豪邸で驚きました。

なんと食べ物まで用意してくれました。

アミーナオパの妹さんやお孫さんも一緒に、お茶をして少し休憩しました。

作りかけのスザニを持ってきてくれました。こうやって、布に下書きをして、一つ一つ縫っていくんだな。

手作業をする職人の手は、美しいです。

糸も、自分たちの家庭で染めるそうです。シルクの糸は、光沢があって美しかったです。

伝統的な糸の巻き方とのことです。

普通の縫い方だけでなく、少し変わった方法も見せてくれました。

帰る前、夕飯のプロフまで出してきてくれました。

なんと、最後にはお土産まで。飾りのパーツを手作業で縫い付け、ストラップをつけてくれました。

売り物にしていないスザニがある部屋も案内してくれました。

絨毯のように大きい!

会話の中で、アミーナオパたちが馬を飼っていることにびっくりしたら、帰る前に馬を放牧している丘に寄ってくれました。

丘の上に上り、みんなでオレンジに染まる空を眺めました。

今日の出来事が、この出会いが、まるで夢だったんじゃないかと思ってしまいそうな幻想的な空でした。

私たちは、たまたま通りがかり、たった数ドルのスザニを買っただけです。(しかも少し値切った)

どうして、初対面の外国人にこんなに親切にしてくれたのだろう。不思議でした。こんなおもてなしをして、アミーナオパたちに何のメリットがあるのだろう。

きっと、メリットとか、損とか得とかそんなことじゃなくて、ただ、“人”が好きで、“スザニ”が好きで、“ウルグット”が好きなんだろう。

そう思いました。

この日のことを、きっとずっと忘れないでしょう。

こんなに素晴らしい経験ができて、旅に出て本当によかったと思いました。

スザニに重ねる想い

冒頭で、ある方がスザニについて教えてくれたと話しました。

その方とちゃんと話すのはその日が初めてでしたが、私が刺繍が好きだと知って、こう言ってくれました。

スザニは、娘が生まれてから結婚するまで、娘のことを想って大切に縫うものなんですよね。長い時間をかけて、ひと針ひと針想いを込めて作るんです。だから、もえさんも刺繍をするということは、時間をかけて誰かを想える人なんだと思います。

私はこれを聞いて、不意に泣きそうになりました。(情緒不安定なやつみたいになるので必死に堪えた)

こんな風に言ってもらうのは初めてでした。

刺繍が好きで、結婚・出産した友達へのお祝い、お世話になった人へのお礼など、今までいろんな人に作って渡してきました。

別に、褒めてもらいたいとか感謝してほしいとか、そんなんじゃなくて、ただ、渡したときの、相手が喜ぶ顔を見るのが好きでした。(みんな見事にいいリアクションしてくれるから)

手刺繍は、時間がかかります。機械じゃないから、「効率よく」なんてありません。出来栄えは、かけた時間と労力に比例します。刺繍しながら贈る相手のことを考え、喜ぶ姿を想像します。そうやって、ひと針ひと針縫っていきます。

でも、そんなこと別に誰かに言わないし、自分も好きでやっていたので、よく考えたことはありませんでした。

だから、言葉でそう表現してくれて、自分でも気に留めていなかった部分を理解してもらえたというか、労ってもらったというか、そんな風に繋げて考えてくれるんだと思って、グッときてしまったのだろうと思います。

うまく言えないけど、とりあえず、めちゃくちゃ嬉しかったです。

というわけで、憧れのスザニを生で見ることができ、素敵な出会いもあり、最高の1日になりました。

正直、スザニが目的なら、わざわざウルグットまで行かなくても、サマルカンド、ブハラ、ヒヴァなどの主要観光地で目にすることができます。値段も、ウルグットより安いかもしれません。でも、私はウルグットへ行って、アミーナオパから買ったスザニに意味があると思っています。

「何を買うかより、誰から買うか」

これに尽きます。クリエイターとして(いつからクリエイターになった)、肝に銘じようと思います。

今は旅に出ていて針を刺す機会はありませんが、また、どこかに落ち着くときにはゆっくり刺繍をしたいです。というか、アミーナオパの家で引きこもって刺繍する生活したいです。

ウルグットでは、刺繍だけでなく人々にも魅了され、「ここに住んでみたい」とさえ思いました。

いつかまた、お礼を持って帰ってきます。ウルグット。


最後までご覧いただきありがとうございました^^

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