こんにちは。私たちは、世界を旅している夫婦です。
旅をはじめて約5ヶ月ほど経ち、話題のワークアウェイに挑戦してみました。
旅人が宿泊先のホストに対してボランティア労働を提供する代わりに、宿泊と食事を無料で提供してもらえるマッチングプラットフォームのこと
物価の高い北欧スウェーデンで宿泊費も食費もかけずに3週間生活することができ、かなりの節約になりました。そして、それ以上に、心に残る素敵な思い出ができました。
この記事では、ワークアウェイの体験をご紹介します。
- はじめたきっかけ
- どんな家や食事か
- 1日のスケジュール
- 仕事内容
- 1日の労働時間
- 休みの日は何をするか

ワークアウェイについて、詳しくはこちらをご覧ください。
▼ワークアウェイって何?
はじめたきっかけは、やっぱりお金
そもそも、ワークアウェイを知ったきっかけは、ジョージアの宿で出会った旅人の口コミです。私たちが今後ヨーロッパ方面へ行くことを話すと、「ワークアウェイがおすすめ」と教えてくれました。
その後、アルメニアからキプロス、ギリシャとヨーロッパに入り、覚悟はしていたものの、物価の高さに困惑しました。物価の安い国から高い国々へ行ったので、余計に高く感じました。
そこで、頭の片隅にあったワークアウェイのことを思い出し、できるだけ出費を抑えたいという何ともまあ下心ありありな理由でサイトを調べてみたわけです。旅が続き、観光や移動に疲れていたため、どこかに落ち着いて数週間ゆっくりすごしたいという思いもありました。
- 旅の費用を節約したい
- ゆっくりしたい
- 溜まった作業をしたい(YouTubeやブログ更新)
サイトに登録し、無事に老夫婦のホストとマッチングし、スウェーデンの田舎で3週間お世話になることが決まりました。
▼私たちがいいホストに出会った方法
どんな生活?宿泊施設と食事
次に、3週間過ごした宿泊施設と食事についてです。
宿泊施設
ボランティアがどんな宿泊施設に滞在するかは、ホストによって様々です。それらの情報は、各ホストが出している募集ページに記載されています。
ホストの家に到着してみてびっくり。こんなに立派な一軒家を貸してもらえるとは思っていませんでした。これ、丸々ボランティアが使っていいとのこと。私たち2人で貸切です。



中は広々としていてとても綺麗でした。そして、かわいい!

ロフトスペースに布団がありました。

寝床はロフトの上のここです。少し天井が狭いですが、問題ありませんでした。

嬉しい洗濯機つき。乾燥機能もあり、ハンガーなどのグッズも用意してあったので、洗濯も楽ちんでした。

シャワー付き。シャンプーなどの備品も使ってOKでした。もちろんお湯も出ました。

トイレは少し変わったコンポストトイレ。環境に配慮しているご家庭ならではです。

なんと、この家にはサウナまで…!冬場のみ利用するということで今回は使えませんでしたが、自宅にこんな施設があるなんて驚きました。
- 寝室
- トイレ
- シャワー
- 洗濯機
- 水道
- 冷蔵庫
- ケトル
ほとんどのことはこの家でできますが、料理や食事はホストが住んでいる母屋で行いました。


母屋にはホストである老夫婦と大型犬が住んでいて、多くの時間を共に過ごしました。
- キッチン
- ダイニング
食事
食事については、1日3回提供されました。(このような条件のホストを選びました)
朝食
朝食は、パンやヨーグルト、フルーツなど、手軽に準備できるものを食べました。


スウェーデンのパン、チーズ、ジャム、どれも美味しくて、朝から幸せいっぱいでした。
昼食・夕食
料理も仕事内容の一つだったので、昼食と夕食は私たちが作ることが多かったです。キッチンの設備は十分で、「家にある食材・調味料は何でも使っていいよ」というスタンスだったので、とても料理しやすかったです。

ホストがスウェーデン料理をご馳走してくれることもありました。





レストランのメニューにはないスウェーデンの家庭料理を味わうことができて、まるでホームステイのようでした。
- スウェーデンの家庭料理
- サーモン
- シュールストレミング(世界一臭い缶詰)
- じゃがいも料理など
ホストは日本食が好きな方々だったので、日本食のリクエストもありました。「美味しい!」と言ってくれたり、「レシピを教えてほしい」と興味を持ってくれたりして、とても嬉しかったです。


- ポテトサラダ
- いももち
- ラーメン
- チャーハンなど
ヨーロッパではアジア料理が人気なので、醤油などの調味料はスーパーで簡単に手に入ります。お互い異文化交流ができるし、すごく喜んでくれるので、日本食を振る舞うのはおすすめです。
ベジタリアンのご夫婦だったので野菜中心のメニューでしたが、全く苦ではありませんでした。
1日のスケジュール
次に、1日のスケジュールについてです。
大体朝の8:00からホストと一緒に朝食をとり、犬の散歩を終えて20:00頃解散する(敷地内の自分たちの家に帰る)ことが多かったです。
- 8:00 朝食
- 8:45-9:45 犬の散歩①
- 9:45- 犬のえさやり、畑の水やり
- 10:00 午前のしごと
- 12:00 昼食作り
- 13:00 昼食
- 14:00 休憩
- 14:00-14:30 犬の散歩②
- 14:30 午後のしごと
- 18:00 夕食作り
- 19:00 夕食
- 19:30 犬の散歩③
- 20:00 解散
朝は6:00頃起きて夜23:00頃寝ていたので、その時間でYouTube編集やブログ執筆などの作業をしていました。
仕事の内容は?
仕事の内容は、毎日決まった仕事と、日によって違う仕事がありました。
毎日する仕事
- 犬の散歩(1日3回)
- 犬のえさやり(1日2回)
- 野菜の水やり
- 料理

犬の散歩はいい運動になるし、森の中を散歩するのが気持ちよかったです。

温室で育てている野菜の水やりは日課。

いろんな種類の野菜がありました。
日によって違う仕事
- 野菜の収穫
- 収穫した野菜の手入れや処理
- フルーツのピッキング
- 畑の整備
- 果樹の植え付け
- 保存食作り
- 家のリノベーション
- そうじ

たくさん収穫しました!

庭にはフルーツの木がありました。

ブラックベリーのピッキングも。

土を耕したり、藁をかぶせたりしました。

庭で採れた野菜を使って、冬を越すための保存食を作ることも。(スウェーデン語のレシピをGoogle翻訳で解読)

家のリノベーションで、壁の塗料をはがしました。(初体験)

果樹の植え付けもやりました。
初めてのことが多かったですが、ホストが丁寧に教えてくれるので困ることは特にありませんでした。「仕事」というより「異文化体験」という感じで、楽しく取り組めました。
未経験のことでも全然大丈夫でした!
思っていたより力仕事があったので、適度に疲れて毎日快眠でした。
1日に何時間くらい働いた?
1日の労働時間は特に決まっておらず、日によってばらばらでした。
多い日は1日5〜6時間ほど働きましたが、ホストが外出する日などは「毎日の仕事だけで大丈夫だよ」と言われることもありました。
ホストによっては、「1日◯時間勤務」と明確に定めている場合もあります。
働き方は日本に比べてかなりゆるい印象でした。食事はゆっくりとるし、おしゃべりの時間が長いです。昼食のあとはコーヒーを淹れてくれたりお菓子を出してくれたりしました。
また、「疲れたら休憩してね。」「今日中に終わらなくてもいいよ。続きは明日か明後日にしよう。」「頑張りすぎだからもう休みなさい。」など、気遣ってくれました。
ホストの寛大さと適度なゆるさのおかげで、ストレスフリーで働くことができました。
休日の過ごし方
土日は休みだったので、自由な時間も作ることができました。
足を伸ばして首都観光
週末には、1泊2日で首都ストックホルムの観光に行きました。
たまたま旦那さんがストックホルムに行く日とかぶっていたので、車で送ってもらえたのがとてもありがたかったです。




ワークアウェイをしながら首都観光ができ、時間を有効的に使うことができました。
近くの街を散策
他の週末には、ホストの自転車を借りて、近くの街を散策しました。


カフェでゆっくり過ごしたり、スウェーデンの人々の暮らしの様子を見ることができたりして楽しかったです。

スウェーデン名物、「プリンセスケーキ」も食べました!
役に立ったスキル
先述したように、未経験のことが多くても特に困ることはありませんでしたが、その中でも役に立ったスキルを紹介します。
❶犬のお世話
仕事の主な内容は、ガーデニングの他に犬の世話もありました。夫のふじたくさんは日本でも犬を飼っていたので、散歩やえさやりがスムーズでした。大型犬でもすぐに懐いていたので、すごいと思いました。(私はあまりの大きさと力の強さに少しびびっていました)


❷料理やお菓子作り
趣味でお菓子作りをするので、庭で採れたにんじんを使ってキャロットケーキを作ってみんなで食べました。

❸写真撮影
私たちは2人ともカメラが好きで、旅にもミラーレス一眼を持っていっています。ホストの家族写真や日常写真を撮って送ったらすごく喜んでもらえました。




このように、ホストが求める仕事の内容にはなくても、自分のスキルや好きなこと・得意なことを活かせる場があるはずです。「何をしたら喜んでもらえるか」「何か力になれることはないか」を考えて実践し、ホストと関係を深めることができました。
正直な感想
「節約したい」「ゆっくりしたい」「作業時間を確保したい」という理由ではじめたワークアウェイ。
ですが、ホストの老夫婦に出会い、一緒に過ごしていく中で、「もっと役に立ちたい」「この人たちと関係を築きたい」「ここでしかできない思い出を作りたい」と、気持ちが変わっていきました。
だから、自分たちの作業時間の確保よりも、ホストと一緒に過ごす時間を優先しました。そのため、作業はあまり進みませんでしたが、それ以上に価値のある時間を過ごすことができたと思っています。
私たちの旅は、有名な観光地や美しい絶景スポットを訪れるだけでなく、現地の人々と関わり、その土地の暮らしを体験することを大切にしています。この滞在を通して、日本ではできない体験をすることができ、スウェーデン文化についてたくさん教えてもらいました。本当に貴重な経験になり、自分たちの成長にもつながったと思います。
ワークアウェイは、暮らすように旅をしたい旅人、異文化体験が好きな人、海外の人々と交流したい人にとって、とてもいいシステムだと感じました。

今回私たちを受け入れてくれたホストには感謝でいっぱいです。今後も関係を繋いでいきたいと思います。
おまけ
その他、ワークアウェイに関する情報を紹介します。
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ワークアウェイには、友達紹介制度があります。
紹介リンクから登録すると、登録期間が1ヶ月延長されます。つまり、登録してから1年1ヶ月間利用できるようになります。(紹介した側は3ヶ月間延長)
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ホストに送るメッセージ文の例
ホストにどんなメッセージを送ればいいか迷いますよね。次の記事では、実際にホストに送ったメッセージを限定公開しています。

さいごに
以上、実際にワークアウェイをやってみて体験したことを紹介しました。
すごくいい経験になったので、また違う旅先でもやってみたいと思います。ぜひ、みなさんもワークアウェイで素敵な思い出をつくってみてください♪
最後までご覧いただきありがとうございました^^
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