ジョージアからアルメニアへは、マルシュと呼ばれるミニバンに乗って陸路で移動しました。
ブログやYouTubeでの経験談を参考に移動に挑んだのですが、現在は変更されていることもいくつかありました。
私たちが国境を越えたのは2025年6月30日です。
この記事では、トビリシからエレバンへの移動方法と移動当日の様子について共有します。
また、アゼルバイジャンへの入国履歴があるのでアルメニア入国に関して少々怯えていました。アルメニア入国審査の実際の流れも書いているので、同じ状況の方はぜひ参考にしてみてください。
トビリシからエレバンの行き方
トビリシからエレバンに行くには、主に2つの方法があります。
- マルシュ
- 鉄道
私たちは最初は鉄道で行こうと思っていたのですが、思ったよりチケット代が高かったので、マルシュで行くことにしました。
鉄道チケットの買い方
エレバン行きの鉄道が出発する駅は、Station Square駅です。チケットもここで買います。
ジョージア国内の鉄道はオンライン予約ができますが、エレバン行きは直接窓口で購入する必要があるようです。
窓口では英語が通じないとの情報があったので、ジョージア語の翻訳を使ってやり取りをしようと意気込んでいましたが、私たちが行った窓口は普通に英語が通じました。
支払いは現金のみなので要注意
ちなみに、ジョージア西部の観光地バトゥミからエレバンに行く便もありました。
【バトゥミ→エレバンのチケット代】
- 3等車:120ラリ
- 2等車:160ラリ
- 1等車:200ラリ
※日によって変動あり
当日の流れ
移動当日の流れを簡単にまとめます。
- 8:50 チケット購入
- Avravari駅前のオフィス
- 1人50ラリ
- 10:30 トビリシ出発
- 約1時間20分
- 11:50 国境到着
- ジョージア出国
- アルメニア入国
- 12:20 国境出発
- 約1時間35分
- 13:55 休憩
- 20分間
- トイレやスーパーあり
- 14:15 再出発
- 約1時間35分
- 15:50 エレバンのバスターミナル到着
- 徒歩約30分
- 16:30 エレバンの宿に到着
移動にはほぼ1日かかりました。
では、次はそれぞれの行程について詳しく書いていきます。
①マルシュのチケット購入
8:30 Station Square駅に到着
エレバン行きのマルシュは、鉄道駅のあるStation Square駅周辺で乗れるとの情報があったので当日の朝行ってみたのですが、「エレバン行きのマルシュはここじゃない」と言われました。
現在はもうここからは出ていないのか、曜日の問題かはわかりません。
エレバン行きのマルシュはメトロのAvlabari駅から出ていると教えてもらったので、また地下鉄を利用してそちらの駅へ向かいました。
トビリシのメトロは乗車から90分以内であれば乗り換え無料なのでありがたい!
つまり、1回分の乗車賃で2回乗ることができました。
8:50 Avlabari駅に到着
少し迷いましたが、チケット売り場を見つけました。

これが、トビリシからエレバンへ行くマルシュのオフィスです。

駅(右の茶色い建物)を出て左側後方へ進むと、

大きなマンションのような建物があります。
マンションの1階部分はお店になっていて、この並びにチケットオフィスがありました。(写真の一番右)

9:00 チケット購入。
チケットは1人50ラリ(約2,635円)でした。パスポートが必要で、支払いは現金でした。

これがオフィスの電話番号です。
WhatsAppなどで連絡を取れば、事前問い合わせもできるかもしれません。

乗客が7人集まり次第出発ということで、結局1時間半くらい待ち、10時半頃出発しました。
②トビリシ出発
10:30 トビリシ出発

マルシュは思っていたより綺麗で、乗り心地がよかったです。

座席も広々としていたので、長時間移動もそこまで苦痛ではありませんでした。
③国境到着
1時間20分ほどで、ジョージアとアルメニアの国境に到着しました。
ジョージア出国
11:50 ジョージア出国
必要なものはパスポートのみで、荷物はマルシュの中に置いていきました。
手続きはとてもスムーズで、10分ほどで終わりました。なんと、無料のトイレもありました。
出国手続きを終えて施設を出ると、元乗っていたマルシュが待っているので、再び乗り込みます。乗客が全員揃ったら次へ進みます。
アルメニア入国
さて、お次は問題のアルメニア入国です。
どうして私たちがアルメニア入国にびびっていたかというと、アゼルバイジャンへの入国履歴があるからです。
「ナゴルノ・カラバフ」という地域をめぐる、アゼルバイジャンとアルメニアの紛争
これにより、両国は敵対関係にあるようです。そのため、アゼルバイジャンへの入国履歴がある場合、アルメニアの入国が厳しくなる可能性が高いそうです。
ブログなどで経験談を見ていると、
事情を聞くために別室に連れて行かれた
やら、
警察が来て尋問された
やら、
国境を越えるのを諦めようと思った
やら、いろんなものが出てきました。
とにかく、「アゼルバイジャンに知り合いがいる」「アゼルバイジャン人の友人にあった」などと言うとNGなようです。
だから、入国審査において大事なことは
毅然とした態度で“トラベル!”と突き通すこと(本当にトラベルだし)
コーカサス地方では“ Travel”よりも“Tour”や“Tourist”と言う人が多かった気がします。その方が伝わりやすいかもしれません。
ドキドキでしたが、結果から言うと無事に入国できました。
でも、やはりパスポートのアゼルバイジャンスタンプは見つかり、他の旅行者より時間がかかったので、どんなことを聞かれたのかをここで共有します。
【質問と返答】
- アゼルバイジャンへ行きましたか?
- Yes
- 何をしに行きましたか?
- Travel / Tour
- アゼルバイジャンとアルメニアは旅行ですか?
- Yes
- エレバンではどこに泊まりますか?
- ホテルの名前を言う
- 何泊しますか?
- 3 nights
- WhatsAppのナンバーは?
- 渡された紙に自分のWhatsApp番号を書く
このような流れでした。
一応英語は通じ、簡単な質問をいくつかされました。ホテルの名前やWhatsAppの番号はデータ入力されたので、それに時間がかかりました。
滞在日数はこの時点では確定していなかったのですが、とりあえず予約している宿の宿泊日数を言いました。結局アルメニアには9泊10日したのですが、出国のときに何か言われることはありませんでした。
兎にも角にも、無事に入国できてよかったです。
アルメニア側の国境にも無料のトイレがありました。両替所はなかったのですが、ATMはありました。タッチも使えたのでスムーズにアルメニアドラムを引き出すことができました。
アルメニアは基本クレジットカード支払いでいけましたが、現金のみの場所もあったので、最低限持っておくといいかと思います。
④国境出発
12:20 国境出発
アルメニア国内をどんどん進みます。
⑤休憩
13:55 休憩
約1時間半経つと、途中で20分間の休憩がありました。
トイレ、スーパー、パン屋さん、フードコートがある施設で、清潔で広々としていて快適でした。

トイレは無料。

この綺麗さ!

フードコートも広々。クレジットカード使用可能でした。

シャシリクや

お惣菜や

いろんな種類のパンがありました。
⑥再出発
14:20 エレバンに向かって再出発です。
⑦エレバンのバスターミナル到着
15:50 エレバンのバスターミナル到着

バスターミナルには市バスのようなものもありましたが、乗り方がよくわからなかったので利用しませんでした。近くにメトロ駅はありません。
予約していた宿までは徒歩約30分だったので、歩いて向かいました。
⑧エレバンの宿
エレバンで滞在した宿は、Pariss Library Hostelです。
まだ新しいので口コミ数はあまりありませんが、おすすめです。
アパートの一室なので少し狭いですが、立地がいいのでエレバンの主要観光地まで歩いて行けます。近くにスーパーやレストランは多いし、ガスがあるから自炊はできるし、オーナーは優しく親切。
快適に観光することができました。

まさかの、ひとり旅中の日本人の方にお会いしました。しかもお2人!
定員が8人のホステルで、半分が日本人という状況でした。色々と情報交換できて有益な時間になりました。

かわいいわんちゃんもお出迎え。
さいごに
このような流れで、ジョージアのトビリシからアルメニアのエレバンへ陸路で国境越えをしました。
同じように移動をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました^^
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