アルメニア北東部の街、セヴァン。ここにはアルメニア最大の湖があり、湖と修道院が一緒に見渡せるセヴァナヴァンク修道院が有名です。
首都エレバンからミニバスで1時間ほどとアクセスも良いので、訪れる人が多い人気観光地です。

この記事では、エレバンからセヴァンのアクセス方法と、セヴァナヴァンク修道院への行き方を紹介します。
セヴァンは行く価値なし!?
そもそも、セヴァンに行くべきかどうか迷っている方はいませんか?実際、首都エレバンだけを観光する方も多いと思います。
中央アジアを旅しているとき、宿で出会ったフランス人の旅人と話しました。私たちが今後アルメニアに行くことを伝えると、彼がこう言いました。
「セヴァンは行かなくていい」
理由を聞くと、ショボいからと。わざわざ行く価値はないということです。
その後アルメニアに辿り着き、夫と「エレバンだけでいっか」と話したこともありましたが、やっぱりせっかくなので行ってみることに。
その結果、本当に行ってよかったと思っています。
セヴァンは確かに見どころは少ないですが、のんびりしていて人々が優しくて、私たちはとても気に入りました。感じ方は人それぞれなので、実際に自分で行って感じてみないとわからないと思いました。
ただし、フランス人が「行かなくていい」と言った理由もわかります。セヴァンが好きかどうかは、その人の旅スタイルや好みによって違ってくると思います。
そこで、セヴァンを「おすすめする人」と「おすすめしない人」について簡単にまとめてみました。
- 湖が好きな人
- 田舎が好きな人
- 現地の人々と関わりたい人
- 時間に限りがある人
- 都会が好きな人
- オシャレなホテルやレストランに行きたい人
迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
エレバンからセヴァンの行き方
エレバンからセヴァンへ行くには、マルシュルートカというミニバスに乗ります。
ツアーに参加するという手もありますが、今回紹介するのは自力で行く方法です。

エレバンからセヴァンは、ツアーに参加しなくてもマルシュで簡単に行くことができます!
アクセス方法は以下の通りです。
①メトロ「Yeritasardakan駅」前へ
セヴァン行きのマルシュは、Yeritasardakan駅というメトロ駅前から出ています。カスケードや共和国広場からも歩ける距離です。
- カスケードから:徒歩約10分
- 共和国広場から:徒歩約22分
私たちは、宿の最寄り駅からメトロで向かいました。

エレバン市内はメトロ移動が簡単で便利です。

メトロ駅の券売機でチケットを購入。(現金)
メトロの料金は一回150ドラム(約55円)でした。改札でQRコードをかざして乗ります。
②マルシュに乗車
駅のすぐ前にこのマルシュが停まっていたので乗り込みました。


乗客が満員になったら出発です。
③セヴァンに到着
大体1時間ほどでセヴァンに到着しました。
たった1時間の距離なのにエレバンとは気候が全然違い、セヴァンは寒かったので驚きました。
セヴァンの街からセヴァナヴァンク修道院への行き方
セヴァンの街からセヴァナヴァンク修道院までのアクセス方法は、以下の通りです。
- ヤンデックスタクシー:約10分
- 徒歩:約1時間半
残念ながら、バスなどの公共交通機関はありません。
一番早くスムーズに移動したい場合は、ヤンデックスタクシーがおすすめです。私たちは中央アジア旅でよくこの配車アプリを使っていましたが、とても使いやすくて便利でした。
▼アプリ「Yandex Go」はこちら

私たちはSIMを買っていなかったのでインターネットがなかったのと、道中も楽しみたいという理由から徒歩で行くことにしました。
ヒッチハイクをする人も多いようです。できるだけ自分たちで歩いて、乗せてくれる車が見つかればラッキーというスタンスでもいいかもしれません。
道中の様子
セヴァナヴァンク修道院を目指して、散歩がてらのんびり歩きました。

歩いている人はほとんどいませんでした。

しばらく歩くと、セヴァン湖が見えてきました。

セヴァナヴァンク修道院手前にはレストランや売店などのお店もあったので、お菓子や飲み物を買うこともできます。

マップや看板の通り進めば、迷わず辿り着けると思います。
到着
セヴァナヴァンク修道院のふもとに到着すると、たくさんの人がいました。

大きな駐車場もありました。車やツアーで行くのが一般的なようです。

この綺麗な水色の石をよく見かけました。

レストランやカフェもありましたが、セヴァンの街中と比べるとかなり高いです。
【例】ランチ:37ドラム(約1,376円)

こんなところで絵を描いているアーティストが。絵になる光景です。
修道院まではしばらく階段を登ります。すごく大変なわけではありませんが、歩きやすい靴かサンダルをおすすめします。
バックに湖!絶景の修道院

そして、ついに!セヴァナヴァンク修道院に到着です。修道院のバックにはセヴァン湖。美しい眺めです。

遠目に見るとこんな感じ。修道院の中に入ることもできました。

しばらく湖を眺めて、のんびり過ごしました。ただし、この日は天気があまり安定せず、晴れたり曇ったり強風が吹いたり。7月でも17℃前後と肌寒かったので、天気が心配な日は上着を持っていくとよいかと思います。

修道院近くにはトイレもあるので安心です。(すみません、有料かどうかは確認できていません。)
【おまけ】セヴァン情報
修道院以外のセヴァン情報もちょこっと共有します。
絶品!セヴァンの魚料理
セヴァンは湖の街なので、新鮮な魚料理を食べることができます。
特に、シグという淡水魚が人気らだと聞き注文してみたら、予想以上の美味しさでした。


おすすめのお店はこちらの記事にまとめているので、よければご覧ください。
アプリコット天国
アプリコットは、アルメニアの国のフルーツとされているようです。
そのため、安い!そして美味しい!
街の八百屋さんでは、地元の人々が袋にぱんっぱんにアプリコットを詰め込む様子が見られるはずです。

私たちも真似して詰め詰め。大量に購入しても100円以下。冷蔵庫にストックしておいて、毎日バクバク食べていました。
パン屋さんでラバシュ見学
セヴァンの街中にはパン屋さんがたくさんあります。

街を歩いていたら、きっとパンが焼けるいい匂いに誘われるはずです。アルメニアの伝統パン「ラバシュ」を作っている様子を見ることもできるので、街散策も楽しいです。

▼パン屋さん見学の様子はこちら

宿泊先は「Dream House & Hostel」
セヴァンで宿泊したのは、Dream House & Hostelです。

ここに3泊して22,000ドラム(約8,184円)でした。1泊1部屋2,728円。かなり安いです。
外観だけ見ると一瞬心配になりましたが、中はとても綺麗で快適でした。案内してくれたお姉さんもすごく親切で優しい方でした。

リビングルームは広々しています。2部屋あるので、もう一つの部屋にゲストがいる場合は共用です。

キッチン付き。油はありませんでしたが、大体の道具はそろっていました。

部屋は個室です。

共用バスルーム。とても清潔で、お湯もバッチリ出ました。7月初旬でもセヴァンは寒かったので、お湯が出るかどうかは大事なポイントです。
当日支払いで、現金のみ。
セヴァンからエレバンの行き方
セヴァンからエレバンへのアクセス方法です。
基本は行きと同じような流れなので簡単です。
①セヴァンのバス停へ
セヴァンからエレバンへ向かうバス乗り場はここです。
道端に停まっているマルシュに乗り込みます。
②マルシュに乗車
マルシュは行きと同じで700ドラム。支払いは現金のみです。
人数が集まり次第出発します。
③エレバンに到着
行きと同じように、メトロ「Yeritasardakan駅」前にマルシュが停まりました。
さいごに
以上、湖の街セヴァンの観光やアクセス方法についてお話しました。
修道院はもちろん、田舎らしいのんびりした空気感が魅力的なセヴァン。エレバンとはちょっと違ったローカルな雰囲気のアルメニアも見てみたいという方は、ぜひ訪れてみてください。
ご覧いただきありがとうございました^^


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