【オシュ→ホジャンド】キルギスから陸路でタジキスタンへ行く方法

キルギス
Screenshot

キルギスから陸路でタジキスタンへ行くために、オシュ(オシ)からホジャンド(ホジェンド/クジャンド)へ向かいました。

キルギスとタジキスタンの国境を越えるのは難しそうなので、この方のブログを参考に、一度ウズベキスタンに入国するルートで行くことに。

オシュ→クジャンド(ホジェンド)。キルギス→ウズベク→タジクと2回国境超えた (その他の都市) - 旅行のクチコミサイト フォートラベル
その他の都市でのmiro2さんの旅行記です。

キルギス、タジキスタン間の陸路での国境越えは情報が少なかったので、本当に助かりました。そして、今回私たちも同じルートで無事にタジキスタンに辿り着くことができたので、その最新版として、今後の旅人さんたちのお役に立てるように情報を残します。

この記事ではオシュからホジャンドへの行き方を共有しますが、本来の目的地はパンジャケント(ペンジケント)です。2日間に渡る移動になったので、このように分けて記事にします。

前編:1日目(🇰🇬オシュ→🇹🇯ホジャンド)

後編:2日目(🇹🇯ホジャンド→🇹🇯パンジャケント)

※この記事は、前編です。

<span class="marker-under-red">もえ</span>
もえ

1日で国境を2回越え、バスやタクシーを9回乗り継ぎ、合計12時間ほどかかったので、結構過酷です…。

移動の行程まとめ

スクリーンショットなどしやすいように、全体の行程を簡単にまとめます。

◾️オシュ→ホジャンド

  • 🇰🇬オシュの国境へ(10分)
    • ヤンデックスタクシー:110ソム(約184円)※1台
  • 🇰🇬🇺🇿国境 出入国
    • ビザ不要
  • 🇺🇿国境→アンディジャン(1時間20分)
    • バス:8,000スム(約91円)
  • 🇺🇿アンディジャン→コーカンド (2時間45分)
    • バス725番:20,000スム(約228円)
  • 🇺🇿コーカンド→ベシャリクの南(35分)
    • ミニバス20番 3,000スム(34円)
  • 🇺🇿ベシャリクの南→ベシャリク(35分)
    • 10,000スム(114円)
  • 🇺🇿ベシャリク→タジキスタン国境(20分)
    • 10,000スム(114円)
  • 🇺🇿🇹🇯国境 出入国
    • ビザ不要
  • 🇹🇯国境→カニバダム(20分)
    • マルシュ164番:3.5ソモニ(約79円)
  • 🇹🇯カニバダム→ホジャンド市内(40分)
    • タクシー:110ソモニ(約777円)※1人
  • 🇹🇯ホジャンド市内→宿(10分)
    • タクシー:20ソモニ(約282円)※1台
  • 総時間:約12時間(待ち時間混み)
  • 乗り継ぎ回数:9回
  • 総額:約1,903円/1人

※タクシー代が1台分の料金の場合は、割らずに計算しています。タジキスタンではやむなくタクシーを利用しましたが、マルシュを利用した方が安くなります。(なぜタクシーを利用することになったかは後に書きます)

それでは、次から詳しく書いていきます。

オシュの国境へ(10分)

オシュでは、「Park Hostel Osh」というドミトリーに宿泊しました。

なんと、1人1泊980円ほど。ちゃんとお湯も出ましたし、特に不満はありませんでした。安さ重視の方にはおすすめです。

人懐っこいねこちゃんもいる

9:10  国境へ

ヤンデックスタクシーを呼びました。国境まで約10分で到着。110ソム。(約184円)

🇰🇬🇺🇿国境 出入国

9:20  国境到着

車が入れるところまで送ってもらい、その後少し歩いて国境へ向かいます。出入国に特に問題ありませんでしたが、並ぶのに何かと時間がかかりました。おばちゃんたちは遠慮なく抜かしてくるので、ディフェンスが必要です。全部で45分間ぐらいかかりました。

無事に通過して、一旦ウズベキスタンに入国です。キルギスとウズベキスタンは時差があるので、ここで1時間戻ります。両替所はありませんでしたが、周辺にいる人がキルギスソムとウズベキスタンスムを交換してくれます。

日にちに余裕がある場合、一気にホジャンドまで行かず、ウズベキスタン東部(コーカンドやフェルガナ)を観光しながら進むのもいいかと思います。

国境→アンディジャン(1時間20分)

国境ではバスが見つからずに少しうろうろしましたが、国境を出て真っ直ぐ進み、大きな駐車場のような場所の道路側に、「アンディジャン」と書いているバスを発見。

ちなみに、ヤンデックスゴーのアプリで車は見つかりませんでした。

9:30  バス出発

1人8,000スムでした。

タシケントと違って、今回乗ったバスなどの公共交通機関は全てクレジットカード使用不可なので、現金必須です。全て降車時に支払うタイプでした。

アンディジャン→コーカンド (2時間45分)

10:50 アンディジャン到着

バスターミナルの場所は、Googleマップで「Andizhon Sh. Avtostantsiyasi」です。

バスターミナルに入ると、すぐ左手にチケット売り場や大きいバスが停まっているところがあります。そこの725番がコーカンド行きの乗り場です。

バスターミナルの入り口
チケット売り場(ここでチケットを買う必要はなし)
現地の人に聞くとき用

最初バスを探したときには、まだ725のバスが来ていなくてしばらくバスターミナル内を彷徨いましたが、この場所で待っていればよさそうです。

コーカンド行き
725番のバス

バスに乗り込むと、おばちゃんたちが場所を空けてくれたり、荷物の上に座ったら?と言ってくれたり、フレンドリーでした。その後、親切な若者が席を譲ってくれました。

大きな荷物はトランクに入れろとのことでした。大事な荷物が入っている場合は、取り出してバスに持ち込んだ方が安心。バックパックも盛大に汚れます。我々は、パソコンやカメラなど貴重品を入れたままトランクに乗せてしまったので、到着までソワソワしました。AirTagなんかがあると便利ですね

11:25  バス出発(待ち時間20分)

席を譲ってくれた青年たちと話して過ごしました。

青年たち

14:10  コーカンド到着 

1人20,000ソム(約228円)。場所はこの辺りです。

コーカンドは、バスターミナルではなくてバザール前の道で降ろされました。一緒に乗っていた青年が、運転手さんにベシャリクへのバス乗り場を聞いてくれました。

次に乗るのは20番のバス。コーカンドで降りたところのすぐ向かい側が、ベシャリク行きのバス乗り場です。

降りたところの右にはバザール
向かい側がベシャリク行きのバス乗り場

ここで2人ともトイレ我慢の限界。トイレを探すもなかなか見つからず、Google翻訳を使って周辺の人に聞いたら案内してくれました。みんな親切です。

トイレ1回、1人3,000スム(約34円)

トイレは基本有料。現金(細かいもの)を持っておくのがベター。

コーカンド→ベシャリク南(35分)

青年が教えてくれた通り、20番のバスが停まっていたので乗り込みました。1人3,000スム(約34円)

14:40  バス出発

ここでも、女の子たちが席を譲ってくれました。旅行者に優しい国、ウズベキスタン。

15:15   ベシャリク南部に到着 

ベシャリクまで行くと思っていましたが、途中で降ろされました。場所はこの辺り。

運転手さんが他のお客さんに繋いでくれたようで、ベシャリクへ行くというおばちゃんが、「ついてきな!」と、次のバス乗り場まで案内してくれました。

案内してくれたおばちゃん
バス乗り場
ベシャリク行き

バス乗り場まで少し歩いたので、パッと見で分かる位置ではありません。周辺の人に「ベシャリク!」と言えば教えてくれると思います。

現地の人に聞くとき用

ベシャリク南→ベシャリク(35分)

15:40  バス出発(待ち時間20分)

1人10,000ソム(約114円)

ベシャリク→タジキスタン国境(20分)

16:15  ベシャリク到着

ベシャリクに着いたら、タクシーやミニバスがたくさん停まっているところが見えました。そちらの方向へ歩いていくと、多くの運転手が声をかけてきます。

バス乗り場

グラニーツァ タジキスタン(タジキスタンの国境という意味)と言うと、タジキスタンの国境へ行くマルシュを教えてくれました。

タジキスタン国境行き
車内の様子

16:35 バス出発(待ち時間15分)

1人10,000ソム。

🇺🇿🇹🇯国境 出入国

16:55 国境到着

無事に国境に到着です。

タジキスタンに陸路で入国したという情報があまりなかったので少しドキドキしていましたが、ウズベキスタン出国、タジキスタン入国共にめちゃくちゃゆるかったです。パスポートコントロールの人たちもにこやかに会話してくれるし、施設内にはツバメの巣があり、頭上をツバメが飛んでいました。

ということで、タジキスタンに入国!

国境を出ると、両替所もSIMカード売り場もありませんでした。

でも、どこからともなく現れるおじさんが両替してくれました。とりあえず100ドルをタジキスタンソモニに両替。意外と適正価格で替えてくれました。その他にも、持っていたウズベキスタンスム、キルギスソムをソモニに替えてくれました。

17時過ぎと夕方だったからかもしれませんが、陸路国境でよく見かけるSIMカード売りの人はいませんでした。(その後も結局買えず、タジキスタンではネットなし生活)

国境→カニバダム(20分)

次は、カニバダムという場所まで向かうマルシュ探しです。

マルシュ自体は停まっていたのですが、なんと、国境から出るマルシュは17:00が最終と言われました。

国境を出て数十メートル先に停まっているマルシュ

渋々タクシー運転手に値段を聞いてみるも、ホジャンドまで200ソモニ(約2,890円)と。高いです…。困っていると、なんと、奇跡的にカニバダム行きのマルシュが現れました。

カニバダム行きのマルシュは164番。1人3.5ソモニ(約79円)でした。タクシーと比べると激安なのでよかったです。

マルシュは本当に17:00頃が最終らしい。陸路の国境は17:00〜18:00に閉鎖するところが多いので、国境通過はお早めに。

17:35  バス出発 

カニバダム→ホジャンド

17:55  カニバダム到着

カニバダムに到着して、次は最終目的地であるホジャンド行きのマルシュ探しです。バスターミナルの場所は、「アフトヴァグザール・カニバダム」でGoogleマップに出てきます。

バスターミナル(アフトヴァグザール・カニバダム)

ここでもマルシュ探しをしましたが、またまた「マルシュは17:00で最終。今日はもうない。」と言われました。

色々と聞き込みをしてみても、誰もが「タクシーで行くしかない」ということだったので、ここではもう諦めてタクシーを利用することにしました。カニバダムからホジャンドまで、1人110ソモニ(1,590円)。高いですが、それ以外ないので仕方ありません。移動する時間帯にはお気を付けください。

タジキスタンのマルシュは、17:00頃が最終のところが多い?目的地へは早めに到着しておくのが吉!

328番のマルシュがホジャンド行き。

本当なら、この場所からホジャンド行きのマルシュが出ます。

シェアハピコーラ

タクシーは乗り合いなので、乗客が4人集まってからじゃないと出発しません。屈強な男たち(タクシー運転手)に囲まれ、共にコーラを飲みながら待ちました。結局、1時間近く待つことになりました。

筋肉が自慢の50代ドライバー

カニバダム→ホジャンド市内(40分)

19:00  タクシー出発

約1時間待って、いよいよ出発です。もう日が沈みかけていました。コーラの飲みすぎでしょうか、車内には数匹ハエが飛んでいました。そして、このドライバーさん、びっくりするほどスピードを出します。本気で命の危機を感じました。

160キロ…?

完全に宿まで送ってくれるものだと思っていたのですが、ホジャンドの停留所でストップしました。「宿まで乗せてほしい」と言うも、「ここまでだから無理だ」と。この先はまた別のタクシーに乗るしかなさそうです。

タクシーに乗る場合は、値段を確定させる前にどこまで送ってもらうか確認を!そして、場合によっては交渉を。

ホジャンド市内→宿(10分)

インターネットもないし困っていると、一緒にタクシーに乗っていたお客さんが次のタクシーを探し、タジク語で目的地を伝えたり値段交渉をしたりしてくれました。

20ソモニ(約288円)で行ってくれるということだったのでお願いすることに。親切な方がいて救われました。

20:15  宿に到着

朝9時ごろ出て、20時過ぎに到着。(時差−1時間)

合計9回バスやタクシーを乗り継ぎ、約12時間かかりました。長い長い、長い1日になりました。

反省とアドバイス

正直、1日でオシュからホジャンドへの陸路移動は、結構無茶です。

身体も心もかなり疲れました。なので、ここではこの移動を振り返り、私たちなりの代替案やアドバイスをシェアします。

【その1】無理にホジャンドまで行かなくてもいいのでは?

私たちはできるだけ早くパンジャケントに到着したかったので、無茶して1日でホジャンドまで行きましたが、もし時間に余裕があるのであれば、ウズベキスタンのコーカンド辺りで1泊するのもいいと思います。アンディジャンから伝統工芸が盛んなフェルガナへ足を伸ばすのもいいですね。

【その2】ホジャンドまで行きたいのであれば、早朝に出発を。

もし、どうしても1日でオシュからホジャンドへ行きたいのであれば、9時に出発では遅いです。7時〜7時半頃にキルギスの国境に到着するくらいだと、時間に余裕をもてるので安心です。(が、国境が何時から開くのかは分かりません…)特に、国境は夕方には閉まることがあるので、早めに通過するべきです。

ウズベキスタン国内であればタクシーでも十分安いので、ちょっと課金してヤンデックスタクシーを使い、時間を節約するのもいいと思います。

おまけ

ホジャンドでの宿とレストラン情報です。

ホジャンドでの宿

ホジャンドでは、「Guest House Sharq21」という宿に宿泊しました。

到着したときに受付の人が外出中でしばらくチェックインできないというハプニングがありましたが、部屋もシャワーも朝ごはんもよくて、満足できるいい宿でした。

個室
朝ごはん

おすすめレストラン

ホジャンドは通過点だったので1回しか外食していないのですが、「カフェ・トシュカンド」お店がとってもよかったです。

外観
選んだシャシリクを焼いてくれる

おすすめはチキンシャシリク!長旅の後に食べたプリップリのお肉が美味しすぎて、忘れられない味になりました。他のメニューも豊富そうで、値段もお手頃だったのでおすすめです。

さいごに

いかがでしたか?

とっても行程が多くて時間がかかりますが、確実にタジキスタンへ辿り着けるルートでした。そして、バスなどの公共交通機関を乗り継ぐと、1,000〜2,000円で国境を越えられます。空路に比べると超お得です。

時間と体力がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

次は、後編の「ホジャンドからパンジャケントへの移動」についてお伝えします。

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