地中海のリゾート、キプロス。ラルナカの次は、首都ニコシアに行きました。
実は、ニコシアは首都でありながら、ギリシャ側の「南キプロス」とトルコ側の「北キプロス」に分断されています。

「キプロス共和国」と呼ばれているのは南キプロスのことで、北キプロスは正式がな国家として認められていません。つまり、未承認国家です。
今回は、そんな北キプロスを観光してきました。ニコシアへの行き方や宿泊したホステル、北キプロス入国の流れ、治安、観光スポットなどをご紹介します。

ラルナカからニコシアの行き方
ラルナカからニコシアのアクセス方法についてです。
ニコシア行きのIntercityバス
ラルナカからニコシアは、Intercityバスというキプロス内の都市間を走るバスで行くことができます。
- 運賃:5ユーロ
- 所要時間:1時間〜1時間15分
- 支払い方法:現金のみ
まず、ラルナカのバス乗り場に行きます。

バス乗り場には時刻表があります。私たちは乗車前日に確認し、当日は乗りたい便の出発時刻の30分ほど前にバス乗り場に行きました。
ラルナカ⇄ニコシアの時刻表

ラルナカ⇄アヤナパの時刻表

多くの便があるので、移動に困ることはなさそうです。

バス乗り場にはこのような電光掲示板があるので、次のバスが来る時間を確認することができて便利でした。
運賃支払い方法に注意!
乗車時に一つ注意点があります。
支払いは現金のみ。
お釣りが必要な大きいお金の場合、乗車させてもらえないこともあるので要注意
→ぴったり払えるように準備しておくと安心◎
私たちの前に並んでいた乗客は大きなお金しか持っていなかったため、運転手さんに「両替してこい」と言われていました。(運転手さんは横柄な人が多かった印象)
Intercityバスは人気があるため、列を離れるとその便に乗れない可能性も高くなります。あらかじめ小銭を用意しておくことをおすすめします。
未承認国家『北キプロス』へ
無事にニコシアに到着し、翌日は北キプロスを観光しました。(宿泊したニコシアの宿は最後に載せています)
北キプロスへ行くには、国連キプロス緩衝地帯を通過する必要があります。(通称グリーンライン)これは、とても簡素的な陸路国境のようなものです。

宿から歩いてグリーンラインに向かいました。
グリーンラインを通過
グリーンラインへ行くために、レドラ通りに行きました。

この通りには、スターバックスやマクドナルド、H&Mなどの有名店が立ち並んでいます。特別賑わっているわけではなく、地方の商店街のような雰囲気でした。


この通りをまっすぐ進むと、Ledra street checkpointという国境検問所に辿り着きます。
ここで、簡単な入国審査のような手続きを済ませます。
必要なものはパスポートのみ!
パスポートにスタンプを押されると、後々ほかの国に入国する際に不都合があるかもしれないので断るつもりでいました。ところが、こちらから言わなくてもスタンプは押されませんでした。
手続きはものの1分で終了。一瞬でした。未承認国家、北キプロスに入国です!
治安は大丈夫?
未承認国家というと、危険なところなのでは?と心配になりますよね。
私たちは日帰りで観光しましたが、昼間観光する分には治安の悪さや怖さは全く感じませんでした。

むしろ、のんびりいていて穏やかな街という印象でした。日本語であいさつしてくれる子どもたちも!

こういう廃墟もあるのでちょっとビビりますが。
夜間は人通りが少なくなり、スリや置き引き、酔っ払いなどによるトラブルが発生しやすいため、一人歩きは避けるべきです。
基本的なことを気をつけていれば、安全に観光することができます。
北キプロス観光
いよいよ、北キプロス観光スタートです。

両替はどうする?
北キプロスに入った瞬間、一気にトルコの雰囲気になるのに驚きました。トルコ国旗が掲げられていたり、ケバブやトルコ菓子、トルコランプや絨毯のお店が出てきたり。

通過もユーロからトルコリラに変わります。
(ユーロが使えるお店もありました。)
でも、私たちはユーロからトルコリラに両替していません。カフェで休んだり食べ物を買ったりしましたが、全てカードで支払いました。
決済レートや両替手数料が安いため、海外ではWiseカードをメインで使っています。
カードを作られる方は、以下の紹介リンクから登録するとカード代1,200円が無料になります。


街歩きをしながら気になったスポットに入りました。次は、北キプロスで観光した4つのスポットについて紹介します。
ビュユック・ハン(Büyük Han)
まず最初は、グリーンラインからも近く、誰でも楽しめるビュユック・ハンです。
キプロス島で最も美しく最大規模のキャラバンサライ。(隊商宿)。現在は観光施設として、カフェや民芸品ギャラリーとして利用されている。

中にはカフェがあったので、ここで休憩しました。7月のキプロスはかなり暑いです。湿度も高く、日本の夏のようでした。

アイスレモネードを注文。ドリンクメニューだけでなく、フードメニューもありました。
1杯80リラ(約295円) ※カード払い

1階にも2階にも、民芸品などのお土産がたくさん売られています。



トルコらしいものもありました。可愛い!

こんな古本屋も。味があっていいですね。
セリミエ・モスク(Selimiye Mosque)
お次は、必ず目に入る立派な建築物、セリミエ・モスクへ。
元々キリスト教会だったが、1570年のオスマン帝国によるニコシア征服後、モスクへと改修された。建物はキプロス島で最大規模のゴシック聖堂。
教会時代のゴシック建築と、オスマン時代のミナレットが融合した独自の景観が興味深いです。

無料で入ることができますが、服装制限があります。(肌を見せない・スカーフ着用など)中は無人でそこまで厳しくはありませんでした。


広々とした内部空間はとても静かで、神聖かつ荘厳な雰囲気に満ちていました。心が整うような感覚を覚えました。関係ないですが、じゅうたんがふっかふかで気持ちよかったです。
1932マーケット(Bandabuliya Market)
お次は、歴史と生活が調和する1932ローカルマーケットへ。
その名の通り1932年に建てられた市場。静かで落ち着いた雰囲気。

トルコ領なので、ヨーロッパの雰囲気ではなく“アジアのマーケット”という感じがしました。

新鮮な野菜や果物、地元食材などの店が並んでしました。

ここは落ち着いた雰囲気で、観光地にありがちな喧騒は少ないです。店員がしつこく売り込むこともなく、値札付きの品物も多いので、安心して買い物をすることができます。
ローカル商店でアレをゲット
ここはトルコ領。ということは…!?
トルコ旅の時にハマったアレがあるのではないかと、ローカル商店に入って探してみることに。そうしたら、ありました。

カイマックが!!
カイマックとは…
トルコを中心にバルカン半島や中央アジアで伝統的に食べられている濃厚なクリーム状の乳製品のこと。

私たちはカイマックが好きでまた食べたいと思っていたので、パンと一緒に購入して美味しくいただきました。
韓国でも人気スイーツとして有名なようなので、もし見かけたらぜひ一度食べてみてください♪
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ニコシアの宿
ニコシアで宿泊したホステルは、NEX Hostelです。
NEX Hostel
ニコシアで評価の高いドミトリー宿です。
- 立地がいい
- セキュリティがしっかりしている
- 収納が広い
- キッチンが複数ある
- シャワー・トイレも複数ある
値段:ベッド1台16ユーロ(約2,905円)
ニコシアのバスターミナルやグリーンラインが徒歩圏内(徒歩20〜30分)なので助かりました。

しっかりしたベッドで、ライトや充電器も備え付けられていて使いやすかったです。

バックパックがすっぽり入る収納はありがたいです。鍵付きなので安心です。

キッチンは2箇所あるので、使いたいときに使うことができました。(エアコンがなくて暑かったのが辛かった)
キプロスのレストランは高いので、できるだけ自炊をしていました。宿の近くには小さなスーパーや個人商店があったので、買い出しもできました。


シャワーやトイレなども複数あり、待つことはありませんでした。特別清潔というわけではありませんでが、不快なわけでもありませんでした。

共用スペースも広々としているので、くつろいだり仕事をしたりすることもできました。
さいごに
以上、キプロスの首都ニコシアから行くことができる未承認国家、北キプロス観光について紹介しました。
簡単に行くことができますし、キプロスとはまた少し違った雰囲気を味わえるので、キプロスへご旅行の際はぜひ訪れてみてください。
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