ケニアからウガンダへは、長距離夜行バスで移動しました。この移動手段は、ナイロビからカンパラへ行く多くの人が利用すると思います。
この記事では、利用したバス会社、チケットの買い方、所要時間、国境での流れなど、気になるあれこれを詳しく説明します。
私たちは、用意していた東アフリカeTAでウガンダに入国することができませんでした。東アフリカ(ケニア・ウガンダ・ルワンダ)を周る予定の方は、注意してください。(詳しくは後半に記載)
この記事の情報は、2025年11月23日時点のものです。
概要まとめ
まず最初に、今回のナイロビからカンパラ(私たちはジンジャ)の移動に関する概要です。eTAやeVISA申請などの参考にしてください。
| バス会社 | Mash Bus |
| 料金 | 1人30,000KES(約3,600円)〜 |
| 通過する陸路国境 | Busia国境 |
| 所要時間 | ・ナイロビから国境まで約11時間 ・国境からジンジャまで約2時間半 ・国境からカンパラまで約5時間前後 |
| トイレ休憩 | 1回(出発後4時間) |
| 入国に必要なもの | ・ウガンダのeVISA ・イエローカード ※東アフリカeTAは無効(ステッカー可) |
Mash Bus
まず、利用したバス会社はMash Busです。
Googleマップの口コミがびっくりするほど悪かったので心配でしたが、予約のスムーズさやバスの定時出発、国境でのサポートなど、全体的に満足でした。
チケット予約
チケットの予約の方法は以下の2通りです。
- 現地予約
- 支払い:現金またはMーPESA
- オンライン予約
- 支払い:MーPESA
当日購入もできますが、予約が埋まることがあるので前日までの予約がおすすめです。
私たちは、乗車前日にオンライン予約をしました。理由は、Mash Busのオフィスがある場所は、ナイロビの中でも危険とされるエリア(歩かない方がいいと推奨されている)であることに加え、渋滞がひどいからです。
現地SIMは持っていましたがMーPESAは登録していなかったので、このためにわざわざ開設しに行きました。ナイロビからカンパラへバス移動する予定の方は、SIM購入時にMーPESAを開設しておくとスムーズです。
バスは通常1日3便出ているようです。
- 16:00発
- 18:30発
- 19:30発
私たちは暗くなる前に移動したかったので、16:00発の便を選びました。VIPの座席が売り切れだったのでノーマルにしましたが、特に不満はありませんでした。座席も自分で指定することができます。
料金は出発時刻や座席タイプによって異なりますが、1人3000KES(約3,600円)でした。(※カンパラ行きでも途中のジンジャ行きでも同じ料金)

予約が完了すると、このようなQRコードが送られてきます。
当日バス会社へ
乗車当日は、早めにバス会社のオフィスに到着しました。
先述したように、バス会社周辺は歩かない方がいいエリアということでUberを呼びましたが、「渋滞がひどくてそのエリアには行きたくない」と何度も断られました。(40分ほど格闘の末挫折)
仕方がないので、近くを走っていたトゥクトゥクをつかまえて向かいました。
バス会社周辺は渋滞がひどいので、時間に余裕を持って行動することをおすすめします。
Mash Busと検索してもいろいろと出てくるのでどこか迷いましたが、こちらの場所でした。(Googleマップへ)
まず最初に、チケットカウンターに並ぶように誘導されました。予約時のQRコードを見せて紙媒体のチケットを発行してもらいました。

紙のチケットはこんな感じです。

バスはオフィス前に到着するので、あとは待つだけでOK!
待合スペース
オフィスの2階は待合スペースになっており、レストランやトイレもありました。

時間が経つと多くの人が集まりましたが、治安の悪さは感じられませんでした。
出発前に、レストランで腹ごしらえです。

(左)チキンビリヤニ:400ksh
(右)チキン&チップス:450ksh

トイレは無料でした。一応水洗で、トイレットペーパーなし、手洗い場ありです。
バス出発
まさかの定刻通り出発
15:30 バス到着
口コミによると、バスの出発が1〜2時間遅れることがあると書いてあったので覚悟していましたが、まさかの30分前(私たちの場合15:30)にバスが到着しました。
16:00 ナイロビ出発
チケットを見せてバスに乗り込みます。


座席はこんな感じです。前方の緑のシートがVIP席、後方(見にくくてすみません)の赤のシートがノーマル席でした。

座席番号は上に書いてありました。
そして定刻の16:00に出発。これには驚きました。
トイレ休憩
20:20 トイレ休憩
出発から約4時間後、ナクルという地域の施設で一度トイレ休憩がありました。滞在時間は20〜30分。

ご飯を食べるところや

売店がありました。ケニアシリングを使う最後の場所です。

トイレは無料で、広々としていて比較的きれいでした。

※トイレットペーパーはありません。
陸路国境にて
3:00 国境到着
国境に到着してからの流れや注意点についてです。
荷物は全て持って降りるべし
まず、バスを降りて出入国の手続きをするのですが、荷物は全て持って降りることをおすすめします。
バススタッフに確認したところ、「持っていかなくてもいいよ」と言われたのでパスポートなど貴重品だけを持ち、バックパックはバスに置いて降りました。ですが、心配なのでバスの方をチラチラ見ていると、バスの中の荷物が運び出されている…!
慌ててバスに戻り、バックパックを回収。清掃のために出されたようですが、雑に扱われて中の物が壊れても困るし、盗難の可能性もあるし…。自分の荷物は、目の届く範囲で管理するのが安心です。
出入国の流れ
国境での流れは、何もトラブルがなければいたってシンプルです。混み具合にもよりますが、1時間もあれば終わると思います。
私たちはビザに関するトラブルがあったので、そのことについて詳しく記載します。
ケニア出国
国境のスタッフが並ぶ場所など指示してくれるので、困ることはありませんでした。ケニア出国は順番が来たらすぐに終わりました。
ウガンダ入国
ウガンダ入国の列に並んでいると、スタッフにビザを見せるように言われたので、事前に取得しておいた東アフリカeTAを見せましたが、これではダメだと言われました。

私たちは、ケニアのeTA申請時に東アフリカeTAを取得し、料金も100ドル支払いました。(※ケニア・ウガンダ・ルワンダ3カ国行く場合は35ドルお得になるはずだった…)
粘ってみたのですが、残念ながら使えないとのことでした。では、どうしたらいいのか。二つの選択肢を出されました。
【注意】東アフリカeTAは使えない!
二つの選択肢とは、このようなものでした。
- ケニアに戻る
- ウガンダのビザ代を払う
どういうことか、詳しく説明します。
2025年11月現在、東アフリカeTAは無効です。(※2024年3月に旅された方は使えたそうですが、現在は使えません。)システム上、ケニアのeTA申請時に東アフリカeTAも取得できるようになっていますが、ウガンダ・ルワンダでは使えないので選択しないように注意してください。
❶ケニアに戻る
東アフリカビザは、パスポートに貼るタイプのステッカー以外は受付られないといわれました。東アフリカeTAはダメだということです。ケニアに戻って政府機関に行き、eTAを見せてステッカーを発行してもらう必要があるとのことでした。※本当かわかりませんが、今は警察はそれを認めていないとも言っていました。
そんな不確実なことを試しにケニアに戻る選択肢は、私たちの中にはありませんでした。
❷ウガンダのビザ代を払う
現実的な選択肢は、ウガンダのアライバルビザを取得するというものでした。
ウガンダのアライバルビザは一般的に廃止されているようなので、e-VISA申請の方が確実です。
申請費用は以下の通り。
・ウガンダシングルエントリー:55USD
・東アフリカ周遊ビザ(ステッカー):100USD
私たちはルワンダに行く予定があるので(ルワンダビザも50USD)東アフリカ周遊ビザの方がお得でしたが、それぞれの国でビザを取った方が確実だと思ったので、シングルエントリーにしました。
ビザ発行
次に支払い専用の窓口に行ったのですが、ここでかなり時間がかかりました。まず、自分たちの番が来るまでかなり待ちました。そして、USDで支払いをしましたが、「ドルが折れている」、「古いからダメだ(2000年発行×、2017年発行⚪︎)」という理由でなかなか受け取ってもらえず。
いざというときのために、きれいなUSDを残しておくことをおすすめします。
そして、その次まさかのインターネットのシステムエラー。
6:00 ビザ代支払い完了
国境に着いてから既に3時間が経っていました。システムエラーが直り、支払い完了。支払い証明書を持って、次はビザ発行窓口に向かいました。
なんと、ビザ発行窓口でもシステムエラー。またまたしばらく待ち、無事にビザをもらえたのは7:00頃でした。
7:10 バスに再乗車
私たちは手続きにかなり時間がかったので、元乗っていたバスは先に出発しました。ですが、代わりにMash Busの違う便に乗ることができました。
このことはバススタッフが直接言いに来てくれて、「違う便に乗れるから大丈夫」とも聞いていたので安心でした。国境で置いていかれることはありません。このサポートの手厚さも、Mash Busのいいところです。

代わりのバスに乗り込みました。元々私たちの予約はないバスなので、適当に空いている席へと案内されました。

9:30 ジンジャに到着
ようやく、目的地であるジンジャに到着しました。(カンパラで下車する場合はさらに2〜3時間)いろいろありましたが、無事に辿り着いてよかったです。
さいごに
今回は、ケニアからウガンダの長距離バス移動と東アフリカeTAの注意点についてお伝えしました。みんさんが無事に移動、入国できることを祈っています。
この記事の情報が、お役に立てたら幸いです。
ビザに関しては、渡航前にご自身で外務省のページをご確認ください。
最後までご覧いただきありがとうございました^^
今回のような情報は、Instagramにてリアルタイムで発信しています。





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