ジョージアのカズベキは、「天国に一番近い教会」と呼ばれるゲルゲティ三位一体教会で有名です。

私たちは、そこから少し足を伸ばして「ジュタ村」へ行き、ハイキングをしました。
アクセス面は少し不便でしたが、個人的にはジョージアで一番感動したスポットでした。
山の景色が好きな方、ジョージアの大自然を堪能したい!という方には、強く、強くおすすめします。

ジュタ村では、このような「THE・ジョージア」の絶景を見ることができます。
この記事では、ジュタ村へのアクセス方法、持ち物、ハイキングの流れなどを共有します。
ツアー参加やタクシーチャーターはせずに行ったので、同じようなスタイルの方はぜひ参考にしてみてください。
概要
気候
私たちがジュタ村へ行ったのは、2025年6月20日でした。
6月のジョージアは日本と同じように梅雨の時期と言われており、天気の心配がありましたが、この日は運良く快晴でした。
トビリシでは暑かったですが、カズべキは標高が高いので肌寒いくらいでした。山のハイキングでかなり歩いても涼しいので、一日中心地よく過ごすことができました。
1日の流れ
私たちは丸1日ジュタ村を観光しました。1日の流れはこんな感じです。
【私たちのスケジュール】
- 8:20 カズベキからジュタ村へ
- タクシー約30分
- 徒歩45分(※工事のため)
- ※かなりゆっくり
- 10:30 ジュタ村到着
- ハイキング開始
- ※かなりゆっくり
- 12:00 Fifth Season到着
- 12:50 湖に到着
- ※湖でかなりゆっくり
- 15:00 復路へ
- 16:00 ジュタ村到着
- ハイキング終了
- 帰りのタクシー探し
- 17:00 カズベキに戻る
※休憩したり撮影したりと、かなりゆっくりペースです。普通はもっとさくさく行くことができます。
全部含めて、7時間ほど歩きました。
ゆっくり観光できたので丸1日時間を作ってよかったです。
持ち物
ジュタ村観光の持ち物は以下の通りです。
- 水分
- 食料
- 上着
- タオル
- 帽子
- サングラス
- 現金
※いらなかったもの…ヒートテック
山の上で涼しいですが日差しは強いので、熱中症対策と日焼け対策は必須です。(私は塗りが甘く変な焼け方をしました)
また、ハイキングが始まると山の上にはレストランや売店はないので、お昼を山で過ごす場合は食料を持参した方がいいです。私たちはバナナとパンを持っていき、目的地である湖周辺で食べました。
ハイキングコースの途中には川を渡る場面があります。(※橋はなく、素足で川に入るタイプ)タオルがあると便利です。
カズベキでは寒かったので上下ヒートテックを着ていましたが、ハイキングが始まると暑くなったのですぐに脱ぎ、荷物になってしまいました。
服装
世界旅中の私たちは、山用の服や靴は持っていません。
そのため、ふじたくさんは普通の長ズボンと半袖、私はワンピースで臨みました。靴は2人ともkeenのサンダルです。肌寒いときにはライトダウンを羽織っていました。
そこまで険しい道でもないので、この服装で困ることはありませんでした。
アクセス
トビリシからカズベキまでは約3時間です。
日帰りで行くことも可能ですが、じっくり堪能したい場合は宿泊をおすすめします。私たちはカズベキに2泊しました。
【2泊3日のプラン】
- 1日目
- トビリシからカズベキへ
- 街散策
- 2日目
- 丸1日ジュタ村観光
- 3日目
- 午前:ゲルゲティ三位一体教会
- 午後:カズベキからトビリシへ
泊まった宿はNikoloz Guesthouseです。
1泊2,400円くらいとリーズナブルでした。
カズベキのバスターミナルに近く、部屋はとても綺麗で、ウェルカムドリンクにワインを出してくれました。バスルームはお湯が出ましたが、温度調節が難しかったです。キッチンはないので自炊はできないのが残念でした。



ちょっとした不便はありますが、安いので全然問題ありません。
▼ゲルゲティ三位一体教会の記事はこちら
トビリシからカズベキへ
トビリシからカズベキへ向かうマルシュ(ミニバン)は、Didube Bus Terminalから出ています。
トビリシ市内からはメトロでDIDUBEという駅まで行けばいいので、アクセス良好です。
行きは3時間もかからず到着しましたが、帰りは3時間半ほどかかりました。
交通状況や運転手の運転の仕方によるようです。
カズベキのバスターミナルに到着しました。
カズベキからジュタ村へ
残念ながら、カズベキからジュタ村へのアクセスはあまりよくありません。
徒歩で行くのはかなり厳しい距離で、公共交通機関もありません。そのため、行き方は限られてしまいます。
- タクシー
- タクシー1日チャーター
- ツアーに参加
タクシーチャーターが主流なようですが、タクシーがジュタ村で待機してくれる時間は3〜4時間とのこと。
私たちは(撮影のため)観光にかなり時間がかかるので、チャーターではなく片道タクシーで行くことにしました。
帰りが大変だったので、基本はタクシーチャーターかツアーをおすすめします。(詳しくは後半)
カズベキのバスターミナル付近には、タクシーが停まっています。そこで交渉し、ジュタ村まで乗せてもらうことにしました。
最初は50ラリと言われたので、値切って40でした。粘ればもっと値下げしてもらえるかもしれません。
本当はジュタ村まで乗るつもりでいましたが、ジュタ村手前でまさかの工事中。これ以上は行けないということなので、仕方なく歩くことに。(2025年6月時点)

降りてからはジュタ村までは3kmほどで、約45分くらい歩きました。
ジュタ村に到着。小さなホテルや教会、レストランがありました。

観光地という雰囲気ではなく、必要最低限の施設があるかなりこぢんまりした村です。

このように看板が出ているので分かりやすかったです。
私たちは湖を目指す一般的なハイキングコースに行きたかったので、まずはその途中地点である「Fifth Season」という宿泊施設兼カフェを目指しました。
絶景ハイキングスタート
いよいよハイキング開始です。
道中
最初だけゴツゴツした岩場の登り道がありますが、そこを越えると緩やかな道が続きます。

絶景の道をどんどん進んでいきます。
Fifth Season
中間地点であるFifth Seasonに到着。

雪山の前にそびえ立つ宿泊施設です。
こんなロケーションのところに泊まれたら最高ですね。

カフェ利用もできます。屋外にはチェアがたくさんありました。

ここが目的地である湖までの大体の中間地点!
休憩をはさみながら進んでいきます。
過酷!川渡り
道は緩やかですが、一つ困難がありました。
それは、川渡りです。

これくらいの小川ならいいのですが、

このようなまあまあ流れが早い川にも橋がかかっていない箇所が複数あります。
そのため、川に入って渡る必要があります。私たちはサンダルだったので履いたまま渡りましたが、スニーカーの人たちは靴と靴下を脱ぎ、裸足で渡っていました。
なにが過酷かというと、冷たさです。
雪解け水が流れているのでキンッキン。足が痺れるほどの冷たさです。こんなに冷たい思いは人生で初めてだというくらい冷たかったです。
「冷たさで足が麻痺して、あともう少し距離が長かったら進めなくなっていたかもしれない」と思うくらいでした。
大人でもきつかったので、子どもは少し危険かと思いました。

湖に到着
ついに目的地である湖に到着です。

湖は小さめですが、このロケーションに湖があるのはとても綺麗で、息を呑む美しさでした。

ここで昼ごはん。持参していたバナナやパンを食べました。
ゴミ箱はないのでゴミは持ち帰り。

しばらくこの湖の周りでのんびりして過ごしました。
他の観光客の中には、ここを泳いでいる人も…。逞しいです。

大自然の中で癒されること間違いなしです。
【絶望】帰りのタクシーがない
帰りは来た道と同じ経路で、拠点となるジュタ村まで戻りました。
タクシーチャーターの場合は、待ってくれているタクシーのところへ戻るだけですが、私たちにはそれがありません。帰りのタクシーは、行きと同じように途中で降ろされたところまで行けば拾えるだろうと思っていたのです。
甘かったです。
停まっている車は多いのですが、全てチャーターのタクシー、自家用車やレンタカーで、乗客を探しているタクシードライバーなどゼロでした。
完全に詰みました。
宿があるカズベキまでは約9km。歩いたら2時間ちょっと…。既に7時間歩いているのに更に2時間。絶望的です。でも、それしかないから仕方ない。
腹を括って歩き出したら、一台の車が止まったのです。
どこへ行くの?乗っていく?
神が現れました。
神は、ジョージア人のご夫婦で、この辺りを旅行しているとのことでした。本来行き先は違ったようですが、私たちに合わせて宿の近くまで送ってくれると言ってくれました。
2時間以上歩くはずだったところ、車で30分ほどで到着。体力的にも精神的にも、本当に助かりました。お代もいいよと言ってくれて、最後は笑顔でお別れしました。

感謝の気持ちでいっぱいです。人の優しさが身に沁みた1日でした。
私たちはたまたま車に乗せてくれる人が現れましたが、普通、帰りのタクシーはありません。
なので、タクシーチャーターやツアーなど、帰りの交通手段を確保できる方法で行くことをおすすめします。
もし、私たちのように行きのタクシーだけと考えている場合は、帰りは歩くかヒッチハイクを覚悟しておく必要があります。
さいごに
いかがでしたか?
アクセスは難ありですが、行く価値は十分にあります。
せっかくカズベキへ行くのであれば、ぜひジュタ村も訪れてみてください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました^^
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