ジョージアのシグナギは、「ワイン発祥の地」として有名です。
“それほどワインに興味ないから…”とパスする人も多いようですが、もったいないです!
私は3口飲酒すると顔が真っ赤になるくらいお酒に弱く、ワインも普段全く飲みませんが、ワイナリーを見学したいと思ってシグナギに行きました。
その結果、ワイン以外も見どころが多く、「ここに来てよかった!」と心から思いました。なので、ワインに興味がない・飲めない人も行く価値のある街だと思います。
(もちろん、ワイン好きな人にとっては天国です)
首都のトビリシにいて、「あれ?なんか物足りないな?」と感じている人にとってもおすすめです。
それでは、そんなシグナギ観光について共有します。

アクセス
トビリシからシグナギへ
トビリシからシグナギへはマルシュルートカで約2時間と、アクセスがいいのも嬉しいポイントです。
マルシュは地下鉄Samgori駅のバスターミナルから出発します。
私たちは12:00頃Samgori駅に到着。
13:00発のマルシュがあったので運転手さんに乗る意思を伝え、待ち時間は駅周辺をぶらぶらしました。(席をとっておくのがおすすすめ)
周辺にカフェのような場所はほとんどなく、ローカル市場が多い印象です。スーパーマーケットはありました。おばちゃんの出店のようなパン屋さんでお昼ご飯のパンを買い、マルシュに乗り込みました。
定刻通りマルシュが出発。
シグナギは標高が高い位置にあるので、バスからの眺めは絶景でした。2時間もかからずに到着しました。
バスが到着する場所はこちらです。
宿
Nato & Lado
シグナギでの宿は、口コミのよかったこちらにしました。

ウェルカムドリンクで、赤ワイン、白ワイン、チャチャ、フルーツやナッツが出てきてびっくりしました。
専用バスルーム付きの個室。部屋自体はとても綺麗でしたが、シャワーの水圧は弱めで少し残念。
屋外に共用スペースはありましたが、キッチンはお湯を沸かすくらいしか使えませんでした。
本当は、ここに2泊する予定でしたが、「政府のゲストを迎える必要があるため、2日目は宿を変えてほしい」と言われました。代わりの宿は同じ値段で手配してくれました。
BEST – HOST
2日目手配してくれたところは、Nato & Ladoからすぐ近くのところでした。

こちらも個室で専用バスルーム。部屋はとても綺麗で、水圧もOK。

共用スペースも家のリビングみたいで、とてもリラックスできます。
ガスは使えませんでしたが、包丁やケトル、電子レンジが使えたのでかなり過ごしやすかったです。
こちらの宿はあまり検索に出てこないかもしれませんが、とてもおすすめです。
観光
次に、シグナギ観光で訪れたスポットを紹介します。
シグナギの街歩き
まず、シグナギはなんといっても街歩きが楽しいです。

高い位置にある街なので、「天空の街」とも言われています。
シグナギの街と下の街が見渡せるこの場所は、「わあ〜」と声が出てしまうほどの絶景でした。
こちらがビュースポットと呼ばれる場所で、上の写真を撮ったところです。

カラフルな建物や石畳の道、おとぎ話の中の世界にいるようでうきうきします。

かわいいお土産もたくさん。
ザクロやワインのグッズが多かったです。

ワインのアイスクリームもありました。
かわいい街並みがお好きな方、写真好きな方の心には刺さること間違いなしです!
ワイナリーツアー「Kerovani Winery」
シグナギはワイン発祥の地であるため、ワイナリーツアーがたくさんあります。

私たちはKerovani Wineryというお店で無料のワイナリーツアーに参加しました。
ここのオーナーは、日本の書籍にも登場している有名な方のようです。

このツアーは、こんな方におすすめです。
- ワイン作りの様子を見学したい
- テイスティングはなくてもいい
ワイナリーツアーは15分〜20程度の簡単なもので、「クヴェヴリワイン」の製法の解説や、実際のワイナリーを見せてもらうことが可能です。
ジョージアのクヴェヴリワインの醸造方法は、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている!


ワイナリーツアー自体は無料ですが、ツアー後、大体の方が以下の利用をします。
- ワインテイスティング
- 1種類20ラリ(約1,090円)
- 4種類45ラリ(約2,450円)
- レストランで食事
ツアー後はここでランチをしようと決めていました。
もちろん、ツアーだけ参加して帰ることもできると思います。
料金はややお高め。シグナギのレストランは全体的に、トビリシよりもお高めな印象です。

マダムたちがキッチンで料理を作ってくれます。

1品目は、プハリ(Pkhali)とバドリジャーニ(Nigziani)が合わさったプレートを注文しました。
どちらもジョージアの伝統的な前菜で、Pkhaliはビーツやキャベツ、豆などを潰してとくるみと合わせたものです。
どんな味か全然想像がつきませんでしたが、野菜やくるみの旨みがほのかに感じられ、パンと一緒に食べると相性ぴったりでした。
Nigzianiは、ジョージア定番のくるみペーストをナスで巻いたおつまみ的な前菜です。こちらも優しい味付けで、食べやすかったです。

2品目は、チャシュシュリ(Chashushuli)というビーフとトマトのシチューを注文しました。
お肉がほろほろで、こちらもとてもおいしかったです。
ジョージアの料理は濃い味つけのものが多かった印象ですが、こちらのレストランは薄味で日本人好みだと思いました。
ボドべ修道院
シグナギの街からは少し離れていますが、綺麗という評判を聞き、ボドべ修道院へも行きました。

【この修道院の特徴】
- ジョージアで最も重要な宗教的聖地の一つ
- 聖ニノという人物を祀っている
- 美しい庭園に囲まれている
- コーカサス山脈の絶景を楽しめる
ジョージアの中でも魅力的な修道院の一つです。
残念ながら公共交通機関はないため、アクセス方法は以下の3択です。
- 徒歩
- タクシー
- ツアーに参加する
節約派の私たちは徒歩で行きました。シグナギの街からは徒歩40分程度です。
山道ではないのでそれほどきつくはありませんでしたが、私たちの他に歩いている人はいませんでした。

見事な庭園です。

しっかりと整備・手入れされていて美しい。

11:00頃には一気に人が増えました。朝早くから行くのがおすすめです。
山を降りると聖なる泉があるということで行きましたが、沐浴する場所でした。
入水するにはお金を支払い、服を脱ぎ、貸し出される布を巻いて入水するといった感じ。もちろんロッカーなどはありません。



私たちは、上の写真の水がちょろちょろ出ているところで聖なる水を飲むだけにしました。
興味のある方は、ぜひ沐浴もチャレンジしてみてください。
おじいさんの家?
これはおまけですが、ワインで有名な地シグナギでは、自宅でワインを作っている人も多いそうです。
普通に道を歩いていたら、「うちに来ないか?ワインを作ってるんだ」とおじいさんが声をかけてくれました。
おもしろそうなので、警戒しつつもついていってみることに。

自宅の地下室には手作りワインがたくさん!

赤ワイン、白ワインだけじゃなく、オレンジワインや黒ワインも作っていました。
「これを飲め」「次はこれを飲め」とあれこれ注いでくれるので、試飲し放題。
私は普段ワインは飲みませんが、ここの黒ワインはびっくりするほど美味しかったです。

最初は少し怪しいと思っていましたが、ただワインを振る舞うことが大好きなやさしいおじいさんでした。

シグナギでは、観光客が地元の人に招待されてお家でワインをいただくなんてことが多いようです。
みなさんも、もし地元の方のお誘いがあれば、ぜひ自家製ワインをご馳走になってみてください。(※危機管理と警戒心は忘れずに)
アクセス
シグナギからトビリシへ
トビリシへ戻るときは、到着時と同じバスターミナルでバスに乗りますが、1時間以上待つ必要がありました。
先にタオルなどを置いて席を確保してからバスを離れる方がいいです。
帰りのバスでは、荷物代として追加で5ラリ請求がありました。行きのバスではなかったでので、多分ぼったくりです。
帰りも2時間かからずトビリシに到着しました。
さいごに
いかがでしたか?
シグナギは、ワイン好きの方はもちろん、そうでない方にもおすすめの場所です。
ぜひ、足を運んでみてください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました^^
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