カザフスタンからキルギスへ陸路で越えるには、アルマティ(アルマトイ)とビシュケク間の国境を通過するルートがメジャーなようです。
この国境越えに関する情報は既にたくさん出ていますが、私たちは2025年4月28日にこの国境を通ったので、この記事では、そこでの最新情報を共有します。
基本情報まとめ
まず最初に、アルマティ→ビシュケクの国境越えに関する基本情報です。
- 出発地:サイランバスターミナル(アルマティ)
- バスチケット代:1人3,000テンゲ(約840円)
- 所要時間:キルギス国境まで約4時間
- ※キルギス国境から市街地へは1時間〜1時間半前後

少し時間はかかりますが、比較的簡単で、リーズナブルに国境越えができる方法なのでおすすめです。
サイランバスターミナルへ
国境へ向かうには、アルマティのサイランバスターミナルからバスに乗ります。
Googleマップでは、「スダニエ・アフトヴォクザラ・サイラン」という名前で出てきます。
私たちは「hostel64」というアルマティ中心地に位置する宿に宿泊していましたが、そのエリアから市バスで約20分ほどでした。ヤンデックスマップを見れば、アクセス方法や経路、バス停の場所が一目でわかります。

サイランバスターミナルは大きいので、すぐにわかると思います。バスターミナルに着いたら中に入ります。
バスチケット購入
10:30 バスターミナル到着

入口はいくつかありますが、一番右側の扉から入ったのが、上の写真です。
真っ直ぐ進むと、黒い電光掲示板があります。

その電光掲示板のすぐ左側にあるのが、ビシュケク行きのチケット窓口です。

最初はどこにあるのか分からず、他の窓口に行きましたが、この窓口に行くように言われました。
バスチケット情報は以下の通りです。
10:30ごろ窓口に行って、12:00発のチケットを購入することができました。手持ちのテンゲが少なかったので、クレジットカードで支払いができたのはありがたかったです。
後ほど説明しますが、ビシュケクの宿に到着したのが19:00ごろになってしまったので、できるだけ早い時間のバスチケットを購入することをおすすめします。
バスターミナル内の施設
バスターミナルの右側、階段を降りたところにトイレもあります。

有料で、1回100テンゲ(約30円)。
トイレ窓口のマダムに100テンゲを支払ったら、トイレットペーパーをもらいます。

和式と洋式があり、比較的清潔なトイレでした。
その他にも、レストラン、ATM、マッサージ機などがありました。売店のようなところは見当たらなかったので、水やバス内で食べたいものは事前に買っておく方がよさそうです。
バスに乗車
11:45 バスに乗車
出発約15分前にバスが待機しているところに行くと、2番乗り場に大きなバスが停まっていました。運転手さんはいませんでしたが、「ビシュケク」と書いていたので乗り込みました。

スーツケースや大きいカバンは、バス下のトランクに積むことができます。

バスチケットには座席番号が書いてあったので、一応指定された座席に着席。座り心地は良く、快適です。

12:05 バス出発
ほぼ時間通りにバスが出発。
バス内はクーラーがなくて(つけていないだけ?)、少し暑かったです。山道のようなぐねぐねした道ではなかったので、乗り物酔いしやすい私でも酔い止めなしで大丈夫でした。
カザフスタンの絶景を眺めながら、バスで進みます。電波は、入ったり圏外になったり。

トイレ休憩
13:40 トイレ休憩

出発して約1時間半でトイレ休憩です。

コンビニのような売店やコーヒー屋さんがありました。トイレはやっぱり100テンゲ。

休憩時間は15分間くらいはあったと思います。
出発時には、揃っているか確認してくれていた(ような気がする)ので、置いていかれる心配は少ないかと…。
休憩はこの1回だけだったので、トイレや何か買いたいものがあればここが最初で最後のチャンスです。
国境に到着
15:30 国境に到着
出発から約3時間半後、国境に到着しました。


街中のような、え?ここ?という場所でバスが停まり、運転手さんがなにやら説明をしますが、カザフ語なので全くわかりません。
バスを降り、他の乗客について国境へ向かいます。

国境での流れや手続きはいたって簡単で、迷うようなことはないと思います。(出国・入国審査で並ぶとき、他のお客さんが容赦なく抜かそうとしてくるので、一旦お人好しを封印してください)
カザフスタンとキルギスはの時差は、+1時間です。キルギスに入国したら、1時間進みました。
国境を越えてから
17:00(+1時間) キルギス入国
バスが出発してからキルギス入国まで、約4時間かかりました。
入国後の準備をして、ビシュケク市街地へ向かいます。
両替
国境を越えてすぐのところに両替所がありました。
キルギスの通過はソムです。キルギスも、ホステルやバスでは現金が必要になることが多いみたいなので、とりあえず100ドル両替しました。カザフスタンで余ったテンゲもソムに交換しました。
当たり前ですが、市街地の方がレートがいいです。
市街地まで行くバス探し
両替が済んだら、市街地に行くバスを見つけます。
国境越えまではスムーズでしたが、私たちはここで彷徨って時間ロスになってしまいました。
ブログなどの情報では、「国境を越えたら、乗ってきたような大型バスが市街地まで乗せてくれる」との記載がありますが、バスが来てくれたらラッキーぐらいで、ほぼそのバスには乗れないと思っておいた方がいいです。
他の欧米からの乗客と一緒にしばらくバスを探したり待ったりしましたが、一向に来る気配はありませんでした。実際、そのようなケースが多いようです。
なので、最初からそのバスは当てにしないほうがいいかと思います。
じゃあどうすればいいのか。
34番の市バス(緑色)に乗ってください。
市バスの運転手さんにGoogle翻訳やマップを使って「市街地に行きたい」ということを伝えたら、34番のバスだと教えてくれました。
他の番号のバスでも市街地に行くかもしれませんが、34番は確実に市街地まで行きました。
17:30(+1時間) 市バスに乗車
バスに乗ったら、あとは市街地に到着するまで待つだけです。乗り換えはありません。

結果から言うと、なんと、約1時間半かかりました。
原因は、渋滞です。
朝と夕方は大渋滞が起こるようです。なので、夕方の時間に被らずに移動できる8:00か10:00ビシュケク発のチケットを買うのがよさそうです。
19:30(+1時間) 宿に到着
宿泊したのは、「Bodo Hostel 」です。
ドミトリーですが、新しくて清潔感があり、共用ラウンジがおしゃれで居心地がよかったです。そして、なにより立地が最高です。ビシュケクに滞在するバックパッカーにはおすすめです。
SIMカード
楽天モバイルが繋がると思っていたので国境でSIMカードを買いませんでしたが、結局繋がらず(2025年4月時点では繋がらない)、市街地の大きなモールの中にある「O! Store」でSIMカードを購入しました。
このお店は、夜22:00まで営業していたので助かりました。

1週間用、20GBというSIMカードを購入しました。これがなんと、160ソム(約265円)。激安です。
【必須!】キルギスでのマップアプリ
最後に、もしこの記事を読んでくださっているあなたが今後キルギスに行く予定で、今日本にいるなら、“渡航前”に2GISというアプリをダウンロードしておくことを強く、強く、強くおすすめします。

ウズベキスタンやカザフスタンでは最強だったYandex mapも、キルギスでは精度低めです。載っていない場所が多く、バスの乗り換え情報などは出てきません。
キルギスを旅するなら必須のアプリです。
キルギスに入ってしまうと、なぜかこのアプリがダウンロードできません。キルギスのシムでも、楽天のシムでも、VPNを試してもダメでした。

マップアプリが機能しないのはとても不便で、ダウンロードしてこなかったことを猛烈に後悔したので、渡航予定のあるみなさんはお気をつけください。
それでは、無事に国境越えができることを祈っています!
最後まで読んでくださりありがとうございました^^
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