アゼルバイジャンへ行くことが決まってから、首都バクーの宿を調べ始めました。
私はよくbooking.comとGoogleマップの口コミをダブルチェックするのですが、バクーの宿は「ダブルブッキングされた」やら、「宿主と金銭トラブルがあった」やら、良くない口コミが多い印象でした…。
それで、より慎重に選んだバクーの滞在先。
行ってみるまでは心配でしたが、
最高でした。
もともと3泊の予定でしたが気に入りすぎて2泊延泊しましたし(本当はもっと滞在したかった!)、バクーは住みたいと思うくらい大好きな街になりました。
そう感じたのも、この宿に滞在していたからだと思います。宿は、その旅先の快適さや印象に直結する重要なポイントです。
この記事では、そんな“ここに泊まれば間違いなし!”という私のイチオシ宿の、おすすめポイントを書こうと思います。
バクーに行かれる方、滞在先で迷っておられる方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事は、できるだけ安く快適に旅したい人向けです。

Guesthouse Khazar in old city
私がおすすめする宿は、Guesthouse Khazar in old cityです。
バクーの人気観光地の一つでもある旧市街の中に位置するゲストハウスで、メトロIcherisheher駅から徒歩5分です。
おすすめする理由
では、おすすめポイントを挙げていきます。
立地
まずは、立地です。
違う記事でも書いているのですが、バクーに滞在するならば以下のメトロ駅周辺が便利かと思います。
- 28 May駅周辺
- Sahil駅周辺
- Icherisheher駅周辺
Icherisheher駅は、中心地となる28 May駅からわずか2駅と、アクセス良好です。

先述したように、駅から宿は徒歩5分なので、重いバックパックを持っていても十分歩けます。

そもそも、中心地である28 May駅の近くに泊まるのがいいのではないか?と思うかもしれませんが、
違うんです。
28 May駅の近くの宿にも1泊だけしましたが、中心地というだけあって人や交通量が多く、あまり心が休まりませんでした。クラクションもうるさかったです。
それに比べてこのGuesthouse Khazar in old cityは、毎朝宿を出ると、落ち着いた旧市街の景色が広がるのです。
旧市街の中に住む
宿の周りの風景は、こんなのとか、

こんなのとか。

素敵すぎませんか?
しかも、人気観光地とは言えども、車は規制されているのでほぼ通らないですし、観光客もまばらで特に混雑することはありません。
旧市街の街並みを歩くのが楽しくて、毎日同じ景色を見ているのに、毎日心が躍りました。
有名観光地に徒歩で行ける
さらに、バクーの有名観光地まで徒歩で行くことができます。
カーペットミュージアム(Carpet Museum Park)
カーペットミュージアムへは徒歩11分。
代表でカーペットミュージアムと書きましたが、この周辺には色々な施設が集まっています。

近くにはミス・ベニスも。

フレイムタワーがよく見えるのもカーペットミュージアム周辺の広場です。

夜にはライトアップされるので、私たちはここから見ていました。徒歩11分なので、夜でも気軽に歩いて行くことができるのがとてもよかったです。

カスピ海沿いの遊歩道もあるので、ただ散歩するのも気持ちがいいです。
デニズモール(Deniz Mall)
大型ショッピングモールのデニズモールも徒歩15分です。

ここには、スターバックスやマクドナルドなどの有名チェーン店の他、服屋さんやおもちゃ屋さんなどもあります。
フードコートがある階にはこのような広々とした空間もあったので、休憩をするのにもぴったりです。

そして、モール1階には「Bravo」というチェーンのスーパーマーケットがあり、街中にある店舗より大型です。
野菜やフルーツは安いので自炊をしたい人にはぴったりです。
お店で焼いているパン屋さんもあります。焼きたてパンはやっぱり美味しいです。そして安い!(100円以下のパンもたくさん)


なんと、デニズモールのBravoにはイートインスペースもあるので、朝ごはんを食べるためによく行っていました。
値段
なかなかいい条件ではないでしょうか?
それでは、値段を発表します。
Guesthouse Khazar in old cityのお値段は…
1泊1,900円
です!
安い!
私たちは中央アジアを約1ヶ月半旅して、トルコからアゼルバイジャンに入りましたが、その旅の中で一番安い宿でした。
1部屋1,900円(個室)なので、2人で泊まった場合、1人950円。
まさかの1,000円以下!
1人旅の場合はドミトリーに泊まる方が安いかもしれませんが、それでも、次に紹介する設備面を考えると、快適に過ごしたい方にとってはいい選択なのではないかと思います。
2日延泊したら値下げしてもらえました。booking.comなどの予約サイトを通さず直接交渉する方がお得!(※ただ、部屋数が少ないので最初は予約するのが確実)
部屋
このゲストハウスの客室は、たったの2部屋です。
1階にオーナーのおじさんが住んでいて、2階の2部屋はゲスト用(ツインルーム1、ダブルルーム1)です。
ゲストハウスというよりは、エアビーでおじさんの家に泊めてもらうという感覚でした。

部屋には、ベッドの他に収納棚やテーブルがあり、部屋が散らからず便利でした。
タオルも付いています。
この宿がどうしてこんなに快適だったかというと、それはズバリ、ゲストの少なさです。
私たちはよくドミトリーに泊まるのですが、ゲストが多ければ多いほど、民度が低くなるような気がします。逆に、少人数だとみんなきちんとルールを守ります。
このゲストハウスの最大人数は4人です。
後に紹介するバスルームやキッチンが混み合うこともないし、運良く他のゲストがいない日は貸し切り状態です。
ここには5泊しましたが、そのうちの2泊は貸し切りになり、すごく快適でした。
支払いは現金のみ。
バスルーム
続いて、バスルームです。
シャワー・トイレ

シャワーは水圧最高。
お湯も安定して出るし、温度調節も難しくありません。
(ゲストハウスやドミのシャワーって、お湯を出そうとすれば熱くなりすぎたり、調整しようとすれば水になったりしますよね…)
シャンプーやボディーソープも貸してもらえるし、タオルや着替えを置く場所があるし、吸水性の高いバスマットはあるし、ドライヤーまであるし…
ノーストレス!
シャワーがいい宿は、それだけで評価爆上がりです。
トレイも十分綺麗で、トイレットペーパーもきちんと予備を置いてくれています。
シャワーとトイレは同じ部屋にあるので、誰かが使っている間は使えなくなります。
が、ゲストは少なく長時間使えないなんてことはなかったので、問題ありませんでした。
洗濯機

なんと、洗濯機まであります。しかも無料。しかも洗剤も使っていい。良心的すぎます。久々に実家に帰省した孫みたいな扱いです。
中央アジア旅では洗濯機はほとんど有料だったので、びっくりしました。(コーカサスでは無料で洗濯機付きの宿が多い印象)
洗濯物干しスペースも十分にあり、このバスルームは日当たりと風通しがいいので、すぐに乾きます。

何不自由のない生活が送れます。
キッチン
続いて、キッチンです。

ガス、冷蔵庫、ケトル、調理器具(包丁、まな板、鍋、フライパンなど)が使えるので、自炊ができます。
健康的な食事を摂りたい方、節約したい方には嬉しいポイントです。
電子レンジはありません
私たちは基本自炊をして過ごし、たまにレストランへ行っていました。バクーは野菜やフルーツがすごく安いので、自炊をすると食費を安く済ませることができます。
カフェはほぼ毎日行っていましたが、それでも1日の平均生活費は1人約2,200円です。
オーナーの人柄
次に、オーナーの人柄についてです。
オーナーのおじさんは、気さくでとても親切な方でした。
私たちは早朝にバクーの空港に着いたので、午前7:30頃宿に着きました。チェックインは午後からだったものの、荷物だけでも置かせてもらえたらと思い行ってみると、まだゲストがいて案の定チェックインはできず。
おじさんは全く悪くないのに、「ソーリー、ソーリー」とすごく謝ってくれて、「ここに荷物置いていいよ」「ここに座って休んでいていいよ」「スリッパはある?これ使っていいよ」など、すごく気遣ってくれました。
その後の滞在でも、干渉されることもなければ放置されることもなく、ちょうどいい関わり方でした。
DIYが好きらしく、家中を少しずつ改造していたので、きっと今頃はもっと進化していることと思います。
唯一の欠点
最後に、欠点を一つだけお伝えします。
それは、場所が分かりにくいことです。

Icherisheher駅から歩いて旧市街に入るのですが、旧市街の中は迷路みたいでややこしいです。
SIMがあってインターネットを使える場合は問題ないと思いますが、私たちのようにSIMなしで滞在する場合は、事前にGoogleマップの地図をダウンロードしておくか、経路を見えるようにしておくと安心です。
結構階段も多いので、スーツケースの場合は少し大変かもしれません。
そして、このゲストハウスには看板がありません。
なので、「地図的にはここだけど、看板がないしただの民家なのでは…」と不安になると思います。(私たちはなりました)

地図をもとに、この階段に辿り着いたら正解です。登ります。

そうすると、この家が見えます。これがGuesthouse Khazar in old cityです。
チャイムのようなものはなかったので、ドアをとんとん叩くとおじさんが出てきてくれました。
他に泊まった宿
バクー滞在最終日、翌日の朝空港に向かうために28 May駅近くの宿に1泊だけしました。
そこは、Freestyle Hostel Bakuです。
28 May駅から近いのと、口コミがいいので選びましたが、正直居心地はあまり良くありませんでした。
ドミに住んでいる系の人が何人かいて、キッチンや共有スペースはその方々が占領しています。調理器具や食器はベタベタしている感じ。
寝室のエアコンは機能せず、1台の扇風機を8人部屋で共用。最初は首振りだったけど、寝ている間にだれかが自分の方に固定し、夜間蒸し暑くなりました。
そして、バスルームが清潔ではありません。
シャワーのお湯はちゃんと出ましたが、床はびちょびちょ、トイレもびちょびちょ。シャワーを浴びたりトイレに行ったりするのが億劫になるレベルです。
洗濯機もドライヤーもあったので、清潔さや快適さよりも値段を重視する場合はこちらもいいと思います。(1泊1人約970円)
ただ、自分の感覚としては、1泊だけだから耐えたという感じです。最初からここを選んでいたら、多分延泊はしていません。
評判を下げているようで嫌ですが、Googleマップの評価はあまりにも過大評価されていると感じたので、正直な感想を残します。
どこに泊まるかによって、その街の印象というものは大きく変わるんだなと思いました。
さいごに
いかがでしたか?
何かといい宿を探すのが大変なバクーですが、私はGuesthouse Khazar in old cityに泊まって本当によかったと思っているので、みなさんにもおすすめします。
旧市街の中で暮らせるし、宿は快適、立地もいい、人もいい。(それなのに滞在費はかなり安い!)嫌なところが見つかりませんでした。
もしまたバクーへ行くことがあるなら、もう一度ここに泊まりたいです。というか、バクーに住みたいです。
バクーへ行かれる方はぜひ検討してみてください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました^^
コメント