タシケントに滞在した後は、隣国カザフスタンの都市、シムケントに陸路で移動する予定でした。
…が、国境越えできませんでした。
この記事では、なぜ国境越えできなかったのか、代わりにどうしたかを共有します。
タシケント→シムケント 国境越えの流れ
タシケントからカザフスタン国境はとても近く、日帰りで国境越えもできるほどだとか。
タシケントから国境へ行き、「シムケント」という都市へ行く方法が一般的なようです。
その前に、ややこしいので確認です。
タシケント:(ウズベキスタンの都市)
シムケント:(カザフスタンの都市)
色々と情報収集をして、タシケントからシムケントまでは、以下の流れで行けばいいということが分かりました。
【タシケント→シムケント 国境越えの流れ】
- 地下鉄Shahariston駅へ
- 169番バスに乗る
- Gishtko Pricという街へ
- 国境を越える
- カザフスタン入国
- 乗り合いバスでシムケントへ
結構簡単そうだったので、私たちもこの方法で陸路越えをやってみることにしました。
国境越え当日

私たちはOybecという駅が最寄りだったので、そこからShahariston駅まで向かいます。
何駅乗っても一律1,700スム。(クレジットカードの場合)

Shahariston駅に到着!

駅を出てすぐ見えるバス停に向かいます。(ヤンデックスマップを見れば、現在地からバス停の場所まで案内してくれます)

国境の街、Gishtko Pricを目指します。
そのためには169番のバスに乗ります。バスに番号が書いてあるので、一目でわかると思います。


約40分バスに乗ると、国境の街Gishtko Pricに到着しました。(終点です)
ですが、何か様子がおかしい…。
人が少なく、ロープが貼ってありこの先には行けない様子。
あたりを歩いてみると、こんな看板を見つけました。

ゾッとしました。一瞬(というかその後しばらく)信じられませんでした。
何が書いてあるかというと、
信じたくない気持ちとがっかりする気持ちが大きかったですが、落ち込んでも仕方ありません。
大事のは、『この後どうするか』です。
だって、ふじたくさんがいつも言っています。

変えられるのは未来と自分⭐︎
と。
どう頑張っても封鎖されている国境を越えることはできないので、とりあえず、またまた169番のバスに乗って、Shahariston駅に着くまでの40分間で、この後どうするかを考えます。
バスの中で考えた代替案
2人の頭とスマホをフル回転させ、どんな代替案があるか考えたり調べたりしました。
ちなみに、中央アジア周遊の経路は、ざっくりとこんな流れを計画していました。

【中央アジア周遊 大体の予定】
- タシケント(ウズベキスタン)
- シムケント(カザフスタン)
- アスタナ(カザフスタン)
- アルマティ(カザフスタン)
- ビシュケク(キルギス)
- オシュ(キルギス)
- ムルガブ(タジキスタン)
- ドゥシャンベ(タジキスタン)
- サマルカンド(ウズベキスタン)
- ブハラ(ウズベキスタン)
- ヒヴァ(ウズベキスタン)
- アシガバッド(トルクメニスタン)
(長っ)
この流れを念頭に置き、出てきた案は以下の4つです。
- 他の国境(NAVOIYかYALLAMA)へ行く
- 鉄道でタシケントからアルマティへ行く
- 飛行機でタシケントからアスタナへ行く
- 陸路でタシケントからホジャンドへ行く
順番に検討していきます。
❶他の国境(NAVOIYかYALLAMA)へ行く
できれば陸路で国境越えしたかったので、看板に書いてあった2つの国境の場所を調べてみると、シムケントとはかなり離れています。これでは、その日中にシムケントへ行くのは難しそうです。それに、この国境で陸路越えをしたという情報が全く見つかりませんでした。急に決めるには少しチャレンジャーすぎるので、この方法はナシになりました。
❷鉄道でタシケントからアルマティへ行く
アルマティとは、カザフスタンの都市です。タシケントとアルマティの間には、鉄道が走っています。アプリで鉄道を調べると、条件は以下の通り。
- 最短の空きチケットは翌日16時ごろ発車
- 約24時間かかる(寝台列車)
- 1人約9,000円
どちみちアルマティには行く予定だったのでこの方法もアリだったのですが、その場合、位置関係的にアスタナへ行くのは厳しいねという話になりました。

どういうことかというと、アルマティの次はビシュケクに行きたいので、アスタナに行こうとすると、アルマティ→アスタナ→アルマティと、無駄に行き来する必要があります。アスタナ↔︎アルマティ間は鉄道で約16時間〜かかります。時間制限がない旅だとはいえ、さすがに非効率です。
この案を選ぶ場合、アスタナを諦めるか…という条件付きでした。
❸飛行機でタシケントからアスタナへ行く
本来の次の目的地は、アスタナでした。シムケントは、アスタナに行くまでの通過地点でした。だから、もういっそのことアスタナまで飛行機で行ってしまっては?という案です。
- 最短の空きチケットは翌日15時ごろ出発
- 約2時間で到着!
- 1人約23,000円
予想外の出費に悩みながらも、効率を考えるとこれもアリかな…と。
❹陸路でタシケントからホジャンドへ行く
タシケントで同じ宿に泊まっていた男性が、タジキスタンのホジャンドという都市出身で、タシケントからホジャンドは近いということを教えてくれました。そのことを思い出し、いっそ、タジキスタンから周ってしまうのはどうか?という案も出ました。
しかし、この先の計画(大してないけど)が大きく変わってしまうので、それはナシになりました。
ということで、最終的に❷か❸で相談しました。論点は結局これです。
アスタナに行きたいか、どうか。

アスタナは、日本人がデザインしたという『未来都市』…。

せっかくカザフスタンに行くなら、アスタナも行くしかない!
ということで、満場一致で『❸飛行機でタシケントからアスタナへ行く』に決まりました。
したことリスト
バスの中で、空路でのアスタナ行きを決めた私たち。
そのとき既に13時ごろでお腹も空いていたので、一旦カフェに入って落ち着いて諸々の作業を進めました。
【とりあえずカフェで落ち着く】

『Cafe Bon!』というカフェです。
タシケントに何店舗もある人気店で、Shahariston駅近くにもあったのでここで休憩。
【航空券の予約】
まず最初にしたのは航空券の予約です。前日でしたが、予約できてよかったです。

陸路だと2人で2,000〜3,000円で済んだはずなので、ここにきてまさかの45,860円は痛い出費ですが、仕方ありません。アスタナが待っています。
そして、念願のウズベキスタン航空です\( ˆoˆ )/
【これから泊まる宿探し】
飛行機の便は翌日。なので、この日はタシケントにもう1泊する必要が出てきてしまいました。おしゃれカフェで薄汚れたバックパックを持った2人がせっせと宿探し。

でも、シムケントの宿も予約していなかったことが、不幸中の幸いでした。
何が起こるかわからない旅。計画性も大切だけど、無計画も融通が利いていいもんです。
1日だけだし、寝られればいいか!というスタンスで、Shahariston駅近くのドミトリーに決めました。(2人で約2,000円)
【Hostel Point】

【両替】
スムはあと少ししか残っていなかったので、ATMで現金を引き出します。安宿の場合は現金支払いであることが多かったので、現金必須です。タシケントには、街の至るところにATMがありました。
WISEというカードは、月に2回までATM手数料が無料なので便利です。

翌日は昼前まで宿でゆっくりしてから、いざタシケント空港へ!
まさかもう一度戻ってくるとは思っていませんでしたが、タシケント空港内のお土産屋さんが可愛かったし、ラウンジも行けたので、結果オーライです。

というわけで、空路にはなりましたが、無事にウズベキスタンからカザフスタンに入ることができました。
さいごに
今、アスタナからこの記事を書いています。
アスタナには3泊しましたが、アスタナに来て本当に良かったと思っています。

カザフスタン旅行はアルマティだけをお考えの方、アスタナもおすすめです^^
国境閉鎖は大体4ヶ月(2025年2月〜6月頃?)らしいですが、遅れる可能性も十分にあるので、この時期にタシケントからシムケントを陸路で越える予定の方は、十分注意してください。
次の記事では、アスタナへのフライト情報や、カザフスタン入国について書きたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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